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鉄のにおいがあたりに充満している。


それがだれのものかもわからないほどあたりにはかつて人間であった骸が乱暴にならんでいる。



宿儺はその朱の道を躊躇することなく進んだ。



事の顛末は数時間前。
Aと少し離れ、森の中を歩いている時だった。


無理矢理押し込んだような殺 i気が近づいたのだ。



宿「こんなものか」


まるでまとわりつく虫を払うかのように手を動かすと、その殺気の正体は呆気なく地面へ転がり、骸になった。


宿「やれやれ、このあたりも随分と物騒になったものだな」


次々と来る刺 i客を戯れるかのように薙ぎはらう。

あっというまに地面は赤くなった。


宿「!」


どこか遠くで、膨大な呪力の展開が起こった。
それは心当たりのある、どこか懐かしい呪力。


宿「成程そういうことか。阿呆の割にはよく考えたものだな」

一瞬にして呪術師たちの企みを理解する。

Aはそれなりに強いが対呪術師、それも大勢となると不安に思うところはある。

早く向かわねばと動かそうとした足を誰かが掴んだ。


呪術師「向か、わ……せ、るか……よぉ……っ」



宿儺は彼を汚物でもみるかのように睨んだ。


宿「そうかそうか……貴様は目先の醜い平和のために愛し合う男女の逢瀬も邪魔をするか」

圧倒的、王者の風格。

その恐怖にとらわれる。




呪術師「ちっ……ちが……」


宿「……違う?貴様、今私の言葉を否定したか?」


呪術師「ヒッ」


呪術師の胴が真っ二つになった。


宿「俺を止めて見せるんだろう?違うのか?ほぉら、頑張れ頑張れ」


呪術師「うっ、ううっ……」


そのまま呪術師はゆっくりと意識を失っていった。


宿「ふん。最後までつまらんとは……」


足をふり、半分になった骸をそこらに蹴り捨てた。





早く、Aのもとへ向かわねば。

・→←(作者より)


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うたプリ大好き?(プロフ) - 更新再開楽しみにしています! (2021年1月23日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
緋暮(プロフ) - うたプリ大好き?さん» こんにちは!実は最近塾が忙しくてサボっておりました……すみません……3週間後に学期末テストが入っております……移動時間を駆使して更新頑張りますのであたたかい目で見ていただけると嬉しいです……(この土日はフリーなので更新しますよ!) (2021年1月23日 16時) (レス) id: 593f716ee5 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年1月22日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
緋暮(プロフ) - ukaさん» うわあああ〜!!!!ありがとうございます!!!!これからもっと甘甘にしていきますので楽しみにしててください〜!!!! (2020年12月22日 19時) (レス) id: 593f716ee5 (このIDを非表示/違反報告)
uka(プロフ) - 両面宿儺カッコよすぎデス!もっとイチャイチャみたあ!!応援してます!! (2020年12月22日 0時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋暮 | 作成日時:2020年12月20日 10時

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