呪いの王と人間さん。

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家入side

家「ならまずは、着替えなきゃな」

「え、着替えると言ったって私は服なんて」

家「気にするな。これがあるからな」

右手に持っていた布を両手に持ちかえ、Aによく見えるようにした。

「これって、わんぴーす？」

家「正解。ほら、両手を挙げて」

Aが挙げた両手からするするとワンピースを着せる。

家「うんうん、サイズもバッチリだね。じゃあ次は靴だ」

「……」

家「ほら次は足。……ここをこうして……」

「……」


　

　

　
　
　

　
　
　
　
　
　
息つく暇もなくワンピース、靴、髪の毛を弄りAを鏡の前に座らせメイクを施し始める。

「あの、家入さん。聞きそびれてしまったのですがここは」

家「現世だよ。生得領域でも天国でもない」

「え？」

家「だから、現世。君がﾀﾋんだ所。」

「でも私、ﾀﾋんで」

家「気にしない気にしない。ほらできた」

ここまで来たんだ、彼の計画をばらすわけにはいかない。

白を基調としたワンピース。裾にはレースが施され、彼女の年相応の可愛さを引き立てている。寒いだろうから紺色の上着を着て、バッグは桃色の肩掛けにした。髪の毛は右を少しだけ編み込みその長さを活かして綺麗に伸ばした。アイメイクとリップを口にひけば完璧。

　
　
「これがワンピース……」
　
Aは鏡にうつった自分の姿に驚いているようだった。
まるで妹みたいだ。可愛い。

「えっと家入さん。このような格好で私は何を？」

家「あぁそうだ。終わったよ、入ってきてくれ」

「？」

ガラリと扉が開けられた。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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