緋色の帝国姫と蒼き疾風

9.ストレートに ページ11

side佐久間


キーンコーンカーンコーン……と四時限目の授業が終わる鐘がなる。


先生「明日は次のページをするので予習するように。では、授業を終わります」


学級委員「気をつけ！礼！」


全員「ありがとーございましたー」


気だるげな声が教室いっぱいに響いたあと、ラジオのつまみをあげたようにクラスが騒がしくなる。


男子生徒が一緒に食べようぜー！！との誘いを無視し、一直線に風丸の席へ向かった。


風丸「どうした、佐久間」


佐久間「一緒にお昼食べないか」


風丸「う、うん……(押しが強いな)」



後ろをみると、源田が親指を立ててナイスポーズをしていた。
風丸をお昼に誘って好きな人を聞いちゃおう作戦、成功！







佐久間「風丸、急に聞くけどAのこと好きだろ」



風丸「……？！」


風丸はお弁当箱の蓋を明けかけたままピシリと固まった。


風丸「気のせいじy「好きだろ」！？」


風丸「…なんで分かったんだ」


源田「赤宮と話してる風丸が一番嬉しそうに見える」
佐久間「赤宮のこと話す風丸が一番楽しそう」
源田「下校が遅くなったとき風丸が赤宮を寮に送ってるのを何回も見たことある」
佐久間「お昼もよく一緒に食べてる」


風丸「もうやめてください////」


佐久間「認めますか？」


風丸「ハイそうです俺はAが好きです」


源田&佐久間(｀・ω・)人(・ω・´)


佐久間「そこで、赤宮のことが大好きな風丸に提案があります」


風丸「風丸の前の修飾語は恥ずかしいからやめて



で、提案ってなに？」


源田「合宿の花火大会、赤宮と二人で行くよう誘え」


佐久間「花火大会の間、二人で行ったという事実を揉み消したり、細工したり、俺たちでいろいろしますから」


風丸「誘うのはちょっと…」


佐久間「いいのか？」


風丸「え？」



おどろおどろしい雰囲気で俺は風丸に言う。

佐久間「告白のチャンスだぞ？

　 皆で見ようぜ！ってなってない今のうち
　 に誘うべきだぜ？

　 あの可愛い赤宮のことだから、サッカー
　 部の誰かが狙ってるかもな？」



風丸「ウグッ」


源田「頑張って、誘ってみたらどうだ？」


風丸は顔を真っ赤にして、


風丸「分かった、誘ってみる」


と言った。





源田&佐久間(｀・ω・)人(・ω・´)
　 ↑ (本日二回目)

10.隠れライバル参上？→←8.むずむずするpart2

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