【ハイキュー】敬語女子から敬語を取るには。【月島 蛍】

実は° ページ19

噂に躍らされるクラスメイトたち。

いつもなら、『馬鹿らしい』でいいが、今回は僕の噂だ。

僕と、斎藤さんの噂。

『実は両思いじゃなかった。』なんて、今更なの？

あんな性格が底知れない人、好きになる訳ない。
Aを利用する人なんて、好きになる訳ない。

そんなことを考えていたら、さらに噂が耳に入ってきた。


「ていうか、綾菜も好きな人、他にいたらしいよー。」


驚いた。まぁ、ステータスとか言ってたから、僕のことが好きなわけじゃないのは知ってたケド。


「斎藤さんも、だったんだ……。」


思わず、呟いてしまった。

斎藤さんも、好きな人がいた。

本当に好きな人かどうか解らないけど、僕と付き合ったってことは、報われない恋だった？
斎藤さんも、ちゃんと恋してた？

もっと見ていれば、気付いたのだろうか。
いや、斎藤さんを見るなんて選択肢はなかったから仕方ない。

でも、もしそれが片付いたら？
斎藤さんも、報われる？
僕も、報われる？

嫌いになれなかったAに。
ずっと前から見てきたAに。
誰にもとられたくはないAに。

───ずっと、大好きなAに。

思いを伝えられるだろうか。

好きだと、言えるだろうか。

笑い合える日が、来るだろうか。

隣にいられる日が、来るだろうか。

敬語を取ることができる日が、来るだろうか。


「……ツッキー、ツッキー！」


そんな事を考えていたら、いつの間にか目の前に山口がいた。

「……ツッキー、大丈夫！？」

「山口うるさい。」

「ごめんツッキー……じゃなくて、噂！」

「……朝から暇だね。」

「ツッキーの噂だよ！？止めなくていいの！？」

「もう違うこと話してるじゃん……。」


もう少し、待って。

君にちゃんと、伝えたいから。

君の°→←で？*

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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