# 君の話 ページ10
.
side : Raul
.
宮近「すみません、お待たせしました」
事務所の一室を借りたここにいるのは、僕たちSnowManと宮近くんだけだ。サマパラで忙しいスケジュールのなか、時間をとってくれた宮近くんは本当に優しいのだと思う。
深澤「ごめんな、わざわざ」
阿部「サマパラで忙しいのにごめんね」
宮近「大丈夫っす、Aのためなんで」
目黒「ふはっ、Aのため、な」
渡辺「目黒やめろって」
宮近「いいっすよ、どこから話始めましょうか」
めめは今日も敵対心丸出しだ。どうしてこんな風になってしまったのかは分からないけれど、きっとAちゃんのことが好きなんだろうな。なんて、子供っぽいかな。でも僕は今日、全部を知るつもりでここに来たんだ。Aちゃんの全てを、Aちゃんを取り巻く全てを全部。
『…最初から全部、全部教えてください。知りたいんです、全て』
阿部「っ、ラウ、」
向井「…俺も、全部知りたい。俺とラウールだけ分からんことばっかなんて嫌や」
宮舘「康二、」
宮近「…分かりました、兄さんたちもいいっすか？」
深澤「あぁ、」
宮近「じゃあ、入所したときの話から始めましょう」
皆んなの喉がゆっくりと動いて、覚悟を決める音がした。18個の目は宮近くんだけを捉えて離さない。そこには1ミリのズレもなかった。俯いたまま、誰とも目を合わせることもなく、小さく息を吸い込んだ宮近くんは皆んなの視線を避けるようにして始めた。
宮近「…今から話すことは全部事実です。嘘は1つもありません、約束します。ラウールや康二くんは驚くと思いますけど、全部事実です。目黒や兄さんたちは自分を責めながら聞いてください、Aを守らなかったこと、後悔しながら聞いてください。」
深澤「っ、」
ふっと顔を上げた宮近くんの視線は鋭くて、僕に向けられたものではないけれど、それでも十分に痛かった。張り詰めた空気のなか響く音は自分の鼓動だけ、
宮近「Aはスカウトされて入所しました。」
真っ白な静寂に包まれた僕たちの世界には、Aちゃんだけがいなかった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 814人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のぞみ(プロフ) - 一気読みしてしまいました！更新待ってます！ (2021年6月16日 21時) (
レス) id: 598ee182d7 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すごい面白いです！！更新待ってます！ (2020年11月10日 19時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すっごい面白くて、一気見しちゃいました笑続き、めっちゃ気になります！ (2020年10月15日 22時) (レス) id: f20013ee9d (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 続き楽しみにしてます！このお話大好きです！ (2020年8月20日 19時) (レス) id: d2e39ffc2f (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 妃茉莉さん» 有難うございます嬉しいです（；＿；）これからもちゃかまつゆきをよろしくお願い致します☆彡 (2020年8月20日 17時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：u | 作成日時：2020年8月13日 18時
