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side : Kaito.Mi
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『なんで女が、って最初は思いましたけど、アイツの踊りを見て一瞬で消えたんです。素直に感動しちゃって、それで俺から声をかけました』
ジャニーズに女の子が入るなんて前代未聞。どこを見ても男しかいないこの事務所は、小さな子どもの不安を煽った。踊ってる時はすごく生き生きとしているのに、音楽が止まると俯いたまま動かないA。気づいたら話しかけていたんだ、自分が人見知りだってことも忘れて
〈 名前、なんていうの？ 〉
〈 …A、雪下A、 〉
〈 おれ、宮近海斗、よろしくね 〉
〈 よろしくお願いします、 〉
〈 仲良くしようね、おれたち同期だから 〉
〈 …同期？ 〉
〈 うん、友だちってこと 〉
〈 友だち、 〉
『名前を聞いて、今日から友だちだ、って言ったら初めて笑ってくれたんです。その笑顔を見て俺たちの間に入って来たのが松倉でした。』
〈 おれ！松倉海斗！おまえは？ 〉
〈 っ、 A、〉
〈 もう、怖がってるじゃんやめてよ松倉 〉
〈 え？！ごめん、そんなつもりじゃ、 〉
眩しい笑顔に誘われて、寄ってきた松倉もまた小さくて無邪気だった。目には見えないけれど、たしかに惹かれる何かを持っていて、俺の人見知りは機能しなかった。
『仲良くなるのに時間はかかりませんでした。3人で話して、遊んで、騒いで。一緒に仕事をこなして、レッスンをして。嫌なことがあっても、3人でいれば何でも楽しく思えたんです』
この世界がどれだけ黒いかなんて知らなかった俺たちは、ただ全てを楽しんでいた。時間が経てば経つほど、俺たちの友だちは増えていって、Aを可愛がるお兄さんたちもまた、同じように増えていった。
『3ヶ月もしないうちに、Aが俯いていることはなくなりました。俺たち以外にも友だちができて、深澤くんたちにも、他の先輩たちにも可愛がってもらえるようになって』
深澤「あぁ、そうだったな」
阿部「あの頃から皆んなに愛されてたもんね、」
『はい、…でも、1つだけ例外があって』
ラウール「滝沢、くん？」
『正解、直接何かをされた訳ではないけど一目瞭然だったんです』
向井「そんな前から、」
『その時は僕たちもあまり気にしてなかったんですけど』
あの頃はどうってことなかったんだ、ただ1人に嫌われたって。でも、すこしずつ、すこしずつ、全てが歪んでいったんだ。
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のぞみ(プロフ) - 一気読みしてしまいました！更新待ってます！ (2021年6月16日 21時) (
レス) id: 598ee182d7 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すごい面白いです！！更新待ってます！ (2020年11月10日 19時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
玲 - すっごい面白くて、一気見しちゃいました笑続き、めっちゃ気になります！ (2020年10月15日 22時) (レス) id: f20013ee9d (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 続き楽しみにしてます！このお話大好きです！ (2020年8月20日 19時) (レス) id: d2e39ffc2f (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 妃茉莉さん» 有難うございます嬉しいです（；＿；）これからもちゃかまつゆきをよろしくお願い致します☆彡 (2020年8月20日 17時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：u | 作成日時：2020年8月13日 18時
