# ◯ ページ49
.
side : Kaito.Mi
.
『ただいま〜！って、あれ？』
松倉「ちゃか、しーっ！」
シャワーを浴びて部屋に戻ってくると、そこには俺の声が響くだけだった。入り口から何歩か踏み込んで奥を覗き込むと、ソファに座る松倉と、松倉に抱きついて首元に顔を埋めるAの姿が見えた。
『A寝ちゃった？』
松倉「うん、1日気張ってたから疲れちゃったんじゃない？」
『ふはっ、まだまだ子どもだな』
松倉「いーや、もはや赤ちゃんだろ(笑)」
『お前、A起きてたら殴られてんぞ(笑)』
松倉「え、寝てるよな！？」
『うるせえよ静かにしろ(笑)』
慌てて自分の口を押さえて、Aの背中をトントンと一定のリズムで叩く松倉を横目に帰る準備を進める。あれは子どもをあやすパパだな、なんて思うと小さな笑いが込み上げてきてフッと溢れてしまった
松倉「あ、どうやって帰る？A寝てるけど、」
『タクシー呼ぶ？まあ何にせよ起こさなきゃだけど』
松倉「みんなと一緒はキツいだろうし、電車なんかもっと無理だもんな」
『やっぱタクシーだな、お前もう帰れる？』
松倉「俺もAも帰れるよ」
『じゃあタクシー呼んじゃうね、先帰るって如恵留たちに伝えてくるわ』
松倉「わりぃ、頼んだ」
おうよ、と一言だけ返して部屋を出る。タクシーを呼んで、楽屋に向かって歩いていると丁度楽屋から出てきた如恵留の姿が見えて、駆け寄った
『如恵留！』
川島「あ、ちゃか！おかえり、Aどう？」
『ぐっすり寝てるよ(笑)俺たち先帰っちゃって平気？』
川島「いいよ、皆んなには俺から言っておくから」
『ごめん、お願いします』
川島「おっけーおっけー！Aに落ち着いたら会おうねって伝えておいて？」
『了解、如恵留なら喜んで会いに行くと思うよ』
川島「ハハッ！じゃあ呑気に待ってるわ！」
『うん、そうしてあげて(笑)じゃあお先に！』
川島「はーい！お疲れ様！」
じゃあ、と手をあげて如恵留と別れた後、軽く走りながらAと松倉が待つ部屋に戻る。なんだか早く帰らなきゃいけない気がしたんだ
『ただいま、A起きた？』
「ん、ごめんちゃか、」
『大丈夫だよ、落ち着いた？』
「うん、…ちゃか、あのね、」
『ん？どうした？』
「わたし、決めたの、」
大丈夫、俺らはこれからも、いつまでも一緒だから
「もう、戻らない、」
大丈夫、一緒だから
『頑張ったな、A』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 442人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
年上彼氏 - なんか私の状況に似てんなぁ。大切な人が立て続けに私の前から消えていったの。結構つらくて。そのこと思い出しちゃいました。やっぱり人って誰かいないと生きていけないんですよね (2020年6月13日 11時) (
レス) id: 865e89e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます（；＿；）暑い日が続いていますので、美紀さんもお身体にお気をつけてくださいね (2020年6月12日 14時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 妃茉莉さん» ありがとうございます嬉しい限りです（；＿；）3人は一生一緒なのでご安心を！（笑） (2020年6月12日 14時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 弓道ちゃん♪さん» 更新大変お待たせしてしまい申し訳ありませんでした（；＿；）ありがとうございます嬉しいです^_^ (2020年6月12日 14時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高です更新大変だと思います熱中症とコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年6月11日 12時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：u | 作成日時：2020年5月14日 0時
