# 君のいないステージ ページ45
.
side : Hikaru.I
.
Aのいない夏がまたやって来た。もう3回目にもなるというのに、慣れることなんて出来なかった。サマパラが始まったら少しくらい落ち着くだろうと思っていたこの寂しさも増していくだけだ
ラウール「Aちゃん、ドームも出れないの…?」
深澤「…たぶんな、」
ラウール「一緒に発表したかったね、」
宮舘「こればかりはしょうがないね、1番はAの健康だからね」
ラウール「うん…」
ずっと夢に見ていた東京ドーム。単独ではないけれどそこに立てるだけで、十分嬉しかった。でも何故か気分が上がらないのはきっと、そこにAがいないせいだ。俺も寂しいよ、なんてちょっとした同情を込めてラウールの頭を撫でる
向井「ほらラウール、Aも頑張ってるんやから俺らも頑張らな」
阿部「良かったよって言ってもらえるように頑張らないとね!」
ラウール「っ、うん!…あ、あの!」
渡辺「ん?どうしたラウール」
ラウール「僕、ドームでやりたいことがあって、」
佐久間「お?なんだ?佐久間に言ってみ!」
『佐久間に決定権はねえけどな(笑)』
佐久間「叶えてやるとは言ってないしー!」
渡辺「小学生かよ(笑)」
宮舘「ほら静かに、ラウール話せないでしょ」
ラウール「あ、えっと、…滝沢くんが許してくれるか分かんないけど……僕、みんなでAちゃんの曲やりたい」
深澤「ラウ…」
ラウール「歌わなくても踊らなくてもいいの!ただ、ただ、流すだけでいいから!…ダメ、かな?」
大きな目に涙を溜めながら不安そうに俺たちの顔色を伺うラウールに少し驚いて、みんなで顔を見合わせた。
ラウール「Aちゃんは1人じゃないよって、Aちゃんの帰ってくる場所はちゃんとあるよって、僕たちはAちゃんと一緒にデビューするって、教えてあげたいんだっ!きっとAちゃん、見ててくれるでしょ…?」
宮舘「そうだね、Aはきっと見ててくれるよ」
佐久間「ラウールが提案したって知ったら喜ぶだろうなあ〜!」
渡辺「まあ、いいんじゃない?」
目黒「うん、俺もいいと思う」
『…頼んでみようか』
ラウール「っ!岩本くん…」
深澤「よしっ!決まったなら行こーぜ、土下座でもなんでもしてやんよ」
君のいないステージはあまりにも寂しすぎるから、せめて君の存在を感じられるようなものを作りたい。そこにはそんな俺の気持ちが含まれていたり
.
442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
年上彼氏 - なんか私の状況に似てんなぁ。大切な人が立て続けに私の前から消えていったの。結構つらくて。そのこと思い出しちゃいました。やっぱり人って誰かいないと生きていけないんですよね (2020年6月13日 11時) (レス) id: 865e89e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(;_;)暑い日が続いていますので、美紀さんもお身体にお気をつけてくださいね (2020年6月12日 14時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 妃茉莉さん» ありがとうございます嬉しい限りです(;_;)3人は一生一緒なのでご安心を!(笑) (2020年6月12日 14時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 弓道ちゃん♪さん» 更新大変お待たせしてしまい申し訳ありませんでした(;_;)ありがとうございます嬉しいです^_^ (2020年6月12日 14時) (レス) id: 70fcd74544 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高です更新大変だと思います熱中症とコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年6月11日 12時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:u | 作成日時:2020年5月14日 0時