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朝目覚めて隣を見れば
杏寿郎さんは居なかった。
『.....あれ?杏寿郎さん?』
起き上がろうとすれば
何だか重たい....何.....?
よく見ると私の上には
掛け布団が四枚も重ねてある.....何故?
布団を退かそうと起き上がろうとすれば
サラリとした肌触りに
昨夜の事を思い出す.....
そうだ....昨日は素肌のままで.....
杏寿郎さんに抱きしめられたまま寝むったんだっけ....
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昨夜の事に少し顔がにやけてしまう....
目をつぶり顔を引き締めながら考えるが
やはり今の状況に頭がついていかない..
起き上がり浴衣を羽織り杏寿郎さんを探そうと部屋を出てみれば庭で鍛練をしている杏寿郎さんが居た。
「ん?起きたのか。おはようA!」
昨夜の疲れを微塵も感じさせない杏寿郎さんのはつらつとした笑顔に
私は気恥ずかしくなるも挨拶を返す。
そんな私に杏寿郎さんは柔らかな笑みで「一人で目覚めさせて悪かったな」と
最後は眉を下げていた。
『あの....何故に布団が四枚も....』
「うむ!浴衣を着せてやりたかったのだが素肌の君を眺めていたら朝から良からぬ事を考えてしまってな!慌てて布団から出た結果だ!」
そうハツラツと答える杏寿郎さん。
「Aに風邪でも引かせたら俺は任務に行けん!」と笑っている。
だから四枚も布団が掛けてあったのか...
言い終えた杏寿郎さんが近付いてきて抱きしめられ「おはようA」とまた挨拶をされ私は笑ってしまう。
『さっきもしましたよ?』
「本当は起きたらこうしておはようと挨拶をしたかったんだ。しかし今日は大事な任務の日だからな!だからうんと堪えたぞ!」
『でも四枚は掛け過ぎですよ!』
二人で笑い合いながら
朝から軽めの接吻をされる。
杏寿郎さんの気遣いと接吻に
朝から心の芯まで温まる。
このまま
この幸せが続いて欲しい....
そう想い願いながら
いつも通りの昼を迎え....
杏寿郎さんと槇寿郎さんは
無限列車への任務へと向かった。
『ご武運を....』
私は両手を握りしめ
二人が見えなくなるまで見送った。
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京華(プロフ) - あさひゆうひさん» 寝てください。 (2021年6月25日 14時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - コメント失礼致します!笑いあり、切なさありのとても心暖まる作品でした…!お色気むんむん大人の煉獄さん!思わず悶て次のページが開くことができませんでした!眠いです。 (2021年6月25日 14時) (レス) id: 2af9c629e7 (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - さくらさん» ありがとうございますー!感動....出来たんですか(驚)少しでも笑って頂けていたのなら良かったです♪嬉しいお言葉ありがとうございます!私はさくらさん愛してますー!笑 感謝ァ! (2021年5月6日 17時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 京華さん、完結おめでとうございます(^-^)煉獄さんがさつま芋を焼きながら心を燃やせと言ってる場面が好きです(^-^)クスリと笑えて、感動もできて...京華さんのお話が好きだー! (2021年5月6日 14時) (レス) id: beec18da26 (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございますー!完結できましたぁ!話を聞かない煉獄家に私も嫁ぎたいです♪感謝ァ! (2021年5月6日 14時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
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