検索窓
今日:3 hit、昨日:10 hit、合計:122,108 hit

25 ページ26

.




「A!一緒に街へ行かないか?」




師範は任務から帰還後に
睡眠をとられていたのだが


私が鍛練している所へ
着物姿で現れてそう(おっしゃ)った。



『何か必要な物がありましたか?
.........それなら私が』



師範は任務でお疲れだろうから
私が買い付けに行くと申し出たら





「いや、Aと街へ行きたいだけだ
........俺と一緒は嫌か?」


『嫌ではありません!』

「ならば用意してくるんだ。」






師範は一瞬寂しそうな顔をしていたが
私が快諾すると
お日様のような笑顔になっていた。




私は部屋へ戻り
慌てて準備をした。


薄化粧を(ほどこ)
先日槇寿郎さんに頂いた
お母様の着物に袖を通した。




「この着物でも着て、たまには杏寿郎にねだって街にでも行ってこい。」




「杏寿郎は明日の命の保証もないんだ。
.....お前も年頃の娘らしく甘えてみろ」




そう槇寿郎さんに言われた。
槇寿郎さんは鍛練の時には厳しいが
たまにお父さんの様に
私に接してくれる事がある。




「杏寿郎はお前くらい軽く受け止めるぞ
まぁ話を聞かない一直線な奴だがな!」




杏寿郎さんの様に
豪快に笑う槇寿郎さんに


私は何とも言えない感情を持ちつつ
『ありがとうございます』と
有り難く着物を受け取った。






用意が済んだ私は
師範の待つ縁側へ行くと





「......それは母上の着物か?」





そう言って
師範は息を呑んでいた。
槇寿郎さんに頂いた事を伝えると





「うむ!行くところが決まったな!」





そう言って師範は立ち上がり
私も慌てて玄関へと向かった。




.

26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (211 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
366人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

京華(プロフ) - あさひゆうひさん» 寝てください。 (2021年6月25日 14時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - コメント失礼致します!笑いあり、切なさありのとても心暖まる作品でした…!お色気むんむん大人の煉獄さん!思わず悶て次のページが開くことができませんでした!眠いです。 (2021年6月25日 14時) (レス) id: 2af9c629e7 (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - さくらさん» ありがとうございますー!感動....出来たんですか(驚)少しでも笑って頂けていたのなら良かったです♪嬉しいお言葉ありがとうございます!私はさくらさん愛してますー!笑 感謝ァ! (2021年5月6日 17時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 京華さん、完結おめでとうございます(^-^)煉獄さんがさつま芋を焼きながら心を燃やせと言ってる場面が好きです(^-^)クスリと笑えて、感動もできて...京華さんのお話が好きだー! (2021年5月6日 14時) (レス) id: beec18da26 (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございますー!完結できましたぁ!話を聞かない煉獄家に私も嫁ぎたいです♪感謝ァ! (2021年5月6日 14時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:京華 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年4月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。