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小芭内は私の涙を舐めとると、
ツプッと私の中にその長い指を静かに沈めた。
壊れ物を扱うように何処迄も優しく、思いやりを添えた指先。
動かされる度に厭らしい自分の音が部屋に響き渡る。
1本、また1本と指が増える毎に快感が強まり高まっていく身体。
ある一点に指が触れるとピクンと筋肉が縮こまり、思わず嬌声を上げた。
『…っや、んぁっ…!…おば…ない…そこ…ダ、メ…も、それ、ヤダ…』
「駄目ではないだろう?こんなにしておいて…」
粘着にそこばかりを攻められ、私を高みへと誘つ。
何度も絶頂へ導かれると、次第に理性は影を潜め、
快楽だけを追い求めて無意識に腰を揺らした。
『お、ばな、い…もう、来て…?』
「…今ならまだ引き返せるぞ?」
引き返したくない。
例え以前より傷ついたとしても、私は今日の事を後悔することなんてない。
フルフルと頭を振り、彼に口づけをする。
『小芭内が、欲しい…』
「…っ!A…!」
カチャカチャとベルトのバックルを外し、
彼もまた私と同様に一糸纏わぬ姿となった。
素早く自身に薄い膜を被せ、再び私に覆い被さり、
ちゅ、と可愛らしいリップ音を立てる。
「悪いが手加減出来ん。」
煽ったAが悪い、そう言って私の足を割った。
私が頷くのを確認すると
小芭内は私の中にゆっくりと腰を進めた。
奥へ奥へと進められ、
負担を掛けない様にとゆっくりと馴染ませてからゆるゆると優しく動く。
「大丈夫か」「辛くはないか」
手加減出来ない、そう言いながらも
手をずっと握ってくれていて、
何処までも私を気遣う彼の優しさが
愛おしくて自然と涙が溢れた。
少しづつ早まる動き。
打ちつける速度が速まっていく。
パンパンと激しく肌がぶつかるとそれに合わせ
ぐちゅぐちゅという水音が部屋に響き、
私は抑えきれず声を漏らした。
音が声が生々しく恥ずかしい。
「A」「A」と彼に名前を呼ばれる回数
私も彼の名前を夢中で呼び、好きだ、愛していると
ベッドの中だけでも愛され、私は満たされた。
『お、ばな…い、ぁっ!もう…だめっ…、イちゃっ…ぁあっ!』
「…クッ!」
絶頂を迎え私が収縮すると、
小芭内も薄い膜に熱を吐きだした。
余韻で数回打ち付けると、小芭内は私をぎゅっと抱きしめ、
私も彼をに答えるように抱きしめ返す。
彼の匂い、温もりに包まれ、幸福の絶頂の中
彼が一番初めに口にしたのは
私への謝罪の言葉だった。
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京華(プロフ) - お酒さん» ちょっと!お酒さんは私にレスくれたのよ!(この2人油断するとすぐ抜け駆けするんです)天元様だったんですね!2人におねだりしてて良かったぁ♪あさひチャン何か引退宣言みたいな事書いてましたが圧掛けときますね!(言ったもん勝ち)レス沢山でごめんなさい..感謝ァ! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - お酒さん» ひよちゃんんん!お酒さんには私がコメ返するっていったのに!!!笑 宇髄さんいいですよね!ひよちゃんの宇髄さんに私も悶ておりました!沢山コメントして下さりありがとうございました!嬉しかったです!!!是非また読みに来ていただけたら嬉しいですっ!!!!! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 2af9c629e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - お酒さん» お酒さま、レスさせてすみません。笑 天元さまでしたか…!! 少しでもムフフ、となって頂けていれば嬉しいです! また読みにきてやって下さいね! (2021年7月27日 10時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 京華さん» 小声の部分…聞いてはいけない事を聞いたような…罪悪感です(笑)ちなみに推しは、宇髄さんです ^^ でも、不死川さんも好きです! (2021年7月27日 0時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 環さん» 3人も居ると色々と調整が大変でね...もう少し待っててね!最後まで読んでくれてありがとう♪...感謝ァ! (2021年7月26日 19時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさひゆうひ・京華・ひよ x他2人 | 作者ホームページ:ありません
作成日時:2021年7月14日 9時