言わせたい【不死川実弥＋】

ご都合血気術【不死川】 ページ5

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俺にはなんつーかァ…
恋仲つーのがいる。


同じ柱で、鳴柱。名はA。
想いは俺から告げた。


好きだの、愛してるだの
ンな事口が裂けても言えねェーから、俺の女になれ、と強引に詰め寄ればAは頬を染めコクリと頷いた。







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＿＿サシュ


今日も今日とて仕事だァ。

昨夜も醜い鬼どもを刻みまくって、漸く長い夜を終え、帰路に着こうとする所だった。


突然身体を纏った不快感に慌てて飛び退けば、
頸が落ち、半分塵になった糞鬼が俺を見て笑っていやがった。



「フハハハ！かけたぞ！俺の血鬼術…！風柱に！ざまあみろ…！」

「あ"？テメェー何ふざけた事…って！オイ！言い逃げすンじゃねェ!!血鬼術解いてから死に腐れェェェ!!!!」



捨て台詞を吐き、鬼が完全に塵と化すと、辺りは俺の声だけが虚しく木霊していた。





ざっと全身を見たが、特に問題はねぇ。

苦し紛れのハッタリか…？そうは思ったが、血鬼術だ。
仕方ねェ。胡蝶んトコに寄ってくかと舌打ちをして蝶屋敷に足を進めた。








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「…つー事があってよォ、特に何もねぇーんだがァ…」



胡蝶に軽く経緯を話すと、不死川さんって柱でしたよね？柱の方が血鬼術に…ですか…。とかなんとか厭味ったらしく言ってきやがる。


たく、「るせぇーなァ、腹黒女ァ、かかっちまったもんはしょうがねぇーだろォ」


「………は？」



あ、やべ、つい口に出ちまったァ。



「あ、いや…」








＿＿＿バン！！！








俺が口を開こうとすると、勢いよく開かれた扉。
伊黒が息を切らしながら、ズカズカと診察室に入って来やがった。



「ゼェハァ、急ぎ包帯と切り傷に効く薬…念の為輸血も必要だろうか…」

「今度はどうしました？伊黒さん。」

「甘露寺が包丁で左手示指、第二関節を1センチ程切った！蝶屋敷に行こうと言っているのだが、このぐらいで行けばお前に迷惑が掛かると何ともいじらしい事を言っている！ああ！そうだ！胡蝶！お前が甘露寺の屋敷に来い！」



メテェが診てもらえ。
相当重症だなァ、コイツの頭。


もし「昨日、甘味処で甘露寺と一緒だった事がバレたらぶちギレれされんだろうなァ。逢引みてぇだったしィ」



は…？俺、今、口に…



「……なん…だ、と…？不死川………」

「伊黒、落ち着け、甘露寺が関わるとマジでポンコツだなァ！けど、俺は伊黒の事は好きだァ。一番気の合う…って俺は何言ってやがんだァァァァァァァァァ!!!!!」




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