言わせたい【不死川実弥＋】

４※※※ ページ38

・





やっと、もらえるのだろうか。

隊服越しでも膨らみがわかった、宇髄の。


「……さすがに、オレも限界」


目の前に現れたその質量に、思わず息を飲む。


わかっていたつもりだった。

そもそもの体格がいいのだから、当然だろう。


「おいおい、なーに怯えたような顔してんの」


「…違っ、」


「んな怖がんなって。処女ならともかく」


「怖がってなんか」


煽ってくるような口調についカッとなり、言い返そうとした私の入口へ、ソレがあてがわれた。


熱くて硬い、先端だけでもその大きさが、予測できるような。


「……ひあぁっ……!!」


一気に体内を貫かれ、身体が思わず強張った。

途端に走る、強い痛み。


「…っ…力、抜けって…」


「はっ……はぁ……!」


息が詰まる。


その1番奥に届いてもまだ、宇髄は窮屈そうにしている。


ふうう、と大きく息を吐いて、呼吸を整える努力をした。


「やっぱキツいな……ま、でも何度かヤれば、
　すぐ馴染むだろ」


何を勝手なことを、という抗議は、声にならなかった。

宇髄がゆるゆると、律動を始めたから。


「…あっ、あっ、あっ……」


その動きに全身を揺さぶられながら、どうにも押さえられない声。


両手首を、膝の近くで固定するように掴まれ、自身の腕で強調された胸まで、大きく揺れる。


「…イイなっ……!」


こんな時まで含んだ笑みを見せる宇髄には、腹が立って仕方がない。


「は、お前さっ……いつも、嫉妬、してんだ
　ろっ…?」


「…あ、ん、なに、をっ…」


「オレが、他の女と、いるとっ…すげえ顔で、
　見てる、もんなっ…?」


同意を求める響きの語尾には、絶対に頷いてなどやらない。


自惚れるような真似、この男には絶対に。

させたくない。


「…っアンタだって……ずっと、私をっ…欲し
　かった、クセにっ…」


こんな淫らな嬌声を上げながら言ったって、負け惜しみもいいところかもしれない。

でも。


「…っああ、そーだよっ…!」


ワリイか、と舌打ちした宇髄だって、もう限界のはずで。


身体を抱えられたと思ったら、そのまま宙に浮いた。

ガツガツと何度も突き上げられ、息が止まる。


「……っ……!」


大きな声など、発せなかった。

だから血迷った私の囁きを、宇髄が拾えたかはわからないけれど。


「…っ…そんなん、アリかよ…!」


意識を手放す直前、耳をくすぐった余裕のない彼の言葉に、私は口角を上げたのだった。




.

同窓会【不死川】京華→←３※※※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す