嫉妬【伊黒】京華 ページ30
.
師範(伊黒さん)と恋仲になって数日が経ったのだが私には恋仲になったという実感が少しも沸いてこない。
『師範、おかえりなさい。』
「あぁ。もう起きていたか。」
『湯浴みと朝餉の準備は既に整っております。お怪我はありませんか?』
「大丈夫だ。先に湯浴みをしてくる。」
『はい。朝餉を用意しておきます。』
師範との出逢いは鬼殺任務の時だ。
私を含む一般隊士が劣勢を強いられていた所を柱である伊黒さんに駆け付けて頂き、私達が死を覚悟した鬼を相手にほんの一太刀で片付けてしまった。
その太刀筋の美しさと師範の姿に私は一目惚れをしてしまい、その場で師範に頼み込み...断られ置き去りにされながらも必死に後を追い掛け、階級も高かった私は何とか弟子という形で伊黒さんの元で修行をさせて貰える事となった。
それから数年の時を経て、やっと継子になり恋仲にまで上り詰めたというのに...
伊黒さんは私に触れるどころか接吻すらしてくれる気配もないのだ。
たしかに今の関係は全て私の強引さで勝ち取った形ではある。でも折角勝ち取ってもこのままでは継子の頃と何ら変わりがない。
.
師範の自室に
いつもと同じく少量の朝餉を用意し
私は居間で師範が食べ終わるのを待つ。
師範は口元の包帯を取る時は
他人に見せたがらない。
それは継子である私にも...
恋仲になった私にも。
誰よりも側に居る自負はあるが
誰よりも遠くに感じる事もある。
師範は他人に一線を引く癖がある。
それは勿論....私にも。
.
そんな師範に誰よりも近くに居るのは私だと思っていたが最近気付いた事がある。
鏑丸君だ。
そう。私は.....
鏑丸君に嫉妬をしている。
鏑丸君は師範といつでも何処でも一緒だ。鬼殺任務でも屋敷の中でも。お風呂だって一緒なんだ....ズルい。
.
270人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
京華(プロフ) - お酒さん» ちょっと!お酒さんは私にレスくれたのよ!(この2人油断するとすぐ抜け駆けするんです)天元様だったんですね!2人におねだりしてて良かったぁ♪あさひチャン何か引退宣言みたいな事書いてましたが圧掛けときますね!(言ったもん勝ち)レス沢山でごめんなさい..感謝ァ! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - お酒さん» ひよちゃんんん!お酒さんには私がコメ返するっていったのに!!!笑 宇髄さんいいですよね!ひよちゃんの宇髄さんに私も悶ておりました!沢山コメントして下さりありがとうございました!嬉しかったです!!!是非また読みに来ていただけたら嬉しいですっ!!!!! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 2af9c629e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - お酒さん» お酒さま、レスさせてすみません。笑 天元さまでしたか…!! 少しでもムフフ、となって頂けていれば嬉しいです! また読みにきてやって下さいね! (2021年7月27日 10時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - 京華さん» 小声の部分…聞いてはいけない事を聞いたような…罪悪感です(笑)ちなみに推しは、宇髄さんです ^^ でも、不死川さんも好きです! (2021年7月27日 0時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 環さん» 3人も居ると色々と調整が大変でね...もう少し待っててね!最後まで読んでくれてありがとう♪...感謝ァ! (2021年7月26日 19時) (レス) id: 483ff1bb3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あさひゆうひ・京華・ひよ x他2人 | 作者ホームページ:ありません
作成日時:2021年7月14日 9時