言わせたい【不死川実弥＋】

ﾗｯｷｰｽｹﾍﾞ【煉獄】あさひ ページ24

.


「うむ！頂きます!!!!」

『いただきます…』


どうしてこうなった…
向かいの席に座るのは、職場の同僚、歴史教師の煉獄先生。


休日にバッタリ会い、半ば無理矢理連れて来られた定食屋さん。


目の前には煉獄先生が勝手に頼んださつまいもステーキ定食…
さつまいもステーキ…初見だわ。


『あ、あの…先程はすみませんでした、』

「む！まだ気にしていたのか？大した事ではない！」


この話はこれで終いだ！と煉獄先生は、にかっと白い歯を光らせ、必殺キラースマイルを繰り出した。


密かに恋心を抱いている私には効果抜群だ。




.




さて、それではここで私が謝っている事についてお話しよう。


遡る事5時間前。今日は土曜日。
休日にも関わらず、いつも通りに目が覚めた。


久々に予定も無く、のんびりと過ごしていたが、時間を持て余し、何時もと違うメイクをして遊んでいたら、徐々にテンションが上がり、ヘアアレンジもして、

さて、次は、と軽いファッションショーを開催。


オフショルダーに膝丈のフレアスカート。
いつもよりだいぶん甘めの格好をあざといなと思いながらも


折角だし、といつもより高いヒールを履き、玄関の扉を開け外出する事にした。




.





ショーウィンドウに飾られるトレンドファッションを横目に歩いていると、ヒールの高い靴を履いてきたことが災いし、転倒…………しそうな所に人がおり、私はその人の胸に飛び込んだ。


衝撃に備え瞑ってしまった目を開くと
逞しい腕、分厚い胸板、ふんわりと香るお日様の匂い。


「む！Aちゃん先生ではないか！」


一瞬誰か分からなかったぞ！と頭上から溌溂とした声を降らせたのが、今目の前にいる煉獄先生なのである。


何時もの爽やか笑顔に私服の彼。
ファイアレッドのニットにグレイジュのインナー、胸元にはシルバーアクセサリーがキラリと光っている。
因みに右手にはか○あげくん3袋。(ロー○ン参照)


スーツ姿しか見たことがなかったので、思わず見とれていると、


「………それは、やめて貰えないだろうか…」


言いにくそうに言う彼の視線の先を追うと、


私の右手は彼の胸筋を揉んでいた…


なんて素直な私の右手!!!!!
ラッキーすけべからの破廉恥スケベではないか！←


土下座の勢いで謝り、お詫びを、と言うと
煉獄先生は「では、行こう！」と私の手を引きこの定食屋に連れてきたのだった。



.

２→←２※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す