言わせたい【不死川実弥＋】

ご都合血気術【不死川】 ページ2

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「続)風柱と隠の関係」番外編



「Aさん？ちょっとこちらの部屋へ来てもらえますか？」



蝶屋敷で夜間の巡回をしていれば、いつの間にか夜間任務から帰還された胡蝶様に手招きされ、診療室からは随分離れた普段は使われていない一室へと招き入れられた。



『どうされました？お怪我ですか？』

「.......それがですね、あの....」



いつもと違い歯切れの悪い胡蝶様が指差す先に居たのはベッドの上にちょこんと座る...何だか見覚えのある男の子が居る。



『あの....胡蝶様？』

「任務から帰る途中で拾っ....見付けたんです。あの不死川さんを。」

『え？あの子実弥さんなんですか？！』

「野うさぎを追い掛けていました。」

『......うさぎ...ですか。』





「不死川さんの任務の状況を鴉に調べるよう伝達した所、どうやら鬼の血気術に掛かってしまった様で....」

『血気術....ですか？』


「同行した隊士が言うにはその鬼の頚は不死川さんが斬ったらしいのですが、その後すぐに不死川さんの様子がおかしいと周りが気付き始めれば不死川さんはその場から直ぐ様立ち去って行った。との事を鴉から聞きました。」

『....その後、うさぎを追い掛けていた所を胡蝶様が拾っ...見付けた、んですね。』

「はい。」



当の実弥さんは一言も言葉を発さずその体制のまま私をジト目で眺めており、私は野うさぎを追い掛けていた小さな実弥さんを思い浮かべれば笑いが込み上げてくるのだが、それを本人の前で笑う訳にはいかないと必死に堪えて頑張った。


『頚を斬ったと言う事はいずれ術は切れますよね？それがいつかは....』

「分かりません。」『なるほど。』



胡蝶様とお話していれば、実弥さんはどうやら普通に会話も出来るらしいのだが、どうやら身体も中身の年齢も５歳位ではないか...との事だった。





「術が解けるまで蝶屋敷で預かる事も出来るのですが....」

『お任せ下さい！私が育てましょう！』





そんな訳で私は小さな実弥さんを

風柱邸に連れ帰った。




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