奇妙な子供と植物を拾いました (ページ2)

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出会いページ2

「石井？壁に落書きしちゃダメ、分かった？」

石井にクレヨンをあげたら、気に入った様で最初は紙に書いていたが最近は壁に落書きしようとしてくるのでそれを止めている最中だ。

「.....？」

分からないと言いたげな顔をする石井。それを見るたび、ため息を吐きたくなってしまうがこらえる。
ふと、キッチンを見ると芽目がツタを使い、橋を作ろうとしていたので高速で止めに行く。

「ちょちょ！？何してるの芽目！」

この一人と一つの植物と暮らしているわけは2年前にさかのぼる...

「今日も疲れた...」

日が沈み出している頃に退社し、帰路に立つ。
家に帰る時、結婚の事について考える。
周りの友人達はみんな結婚ラッシュで、中には出産を迎えている人もいる。

一方私は結婚どころか異性の気配すらない。
婚活パーティーもしているが、いい人は見つからない。
ため息を吐きながら、素敵な出会いは無いかなと歩いていると...

「....え！？」

何と道端に10歳にも満ちていない様な女の子が突っ立っていた。
迷子なのだろうか？心配になり、声をかけてみる。

「大丈夫？迷子なの？急に声かけてごめんね？」

なるべく、怖がらせないように声をかけてみる。
女の子は幼い声で答えた。

「パパ、ママ、いない。」

...と、一瞬頭が真っ白になりかけた。多分、お母さんとお父さんがどこかにいったんだと願いながらもう一回聞いてみる。

「えっとー...それはママとパパがどこかに行っちゃったって事？」

女の子はもう一回幼い声で答える。

「ちがう、置かれた、きらい、捨てた。」

どういう事なんだろうか...とぼけようとしても理解してしまった。
この子は...親に捨てられたのかもしれない。
女の子の足は酷く傷付いており、血が出ている。

...今思えば何故言ったんだろうか、私はこう提案した。

「......私の家に来ない？」

女の子は目を輝かせ、こう答えた。

「うん！」

これが私の日常を大きく変える事になる＿。