【ブルーロック】放課後、空き教室で。２【御影玲王】

四十九話　御曹司の策略 ページ4

『えっ、マイケル？ア、アメリカに行ったんじゃ……。』

「君に会いたくて帰って来たんだよ。」

トゥンク……。










……なんてことはなく。

『あ、玲王くん。』

普通に玲王くんだった。

いや、あの御影玲王様を普通とか言ったらだめだとは思うんだけど、付き合うとその感覚薄れてくんだよね。

「俺がだっこして取らせてやろうか？」

『玲王くんが取ってくれるって選択肢ないの⁇』

だっことかされてるとこ見られたら私の学校生活終わる。

「悪いけど俺そんなに優しくないからさー。」

余裕の笑みで上から見下ろす玲王くん。

う、うざ……。

『いいよ、自分でとるから。』

誰があんなやつに頼むかってんだ。

「めっちゃ足プルプルしてんじゃん……。」

玲王くんが笑いをこらえてる。

『えへへ……ちょーっと、あとほんとにちょっとなんだけど、届かないかも……。』

「そうですか、頑張ってくださーい。」

どうやら手伝ってくれる気は本当に無いようだ。

『玲王くん、助けて……？』

玲王くんの袖を引っ張って、首を傾げる。

「しょうがないな、ほら。」

玲王くんは満足気に頷くと、私をだっこして持ち上げる。

『いや、ちょ、そっちじゃな、』

「さっさと取った方がいいんじゃないの？」

『確かにそうかも。』

Aっておもしろ、と玲王くんが笑っているのが聞こえる。一発顔面殴ったら怒られるかな。

ほいよ、と地面に優しくおろされる。こういうところは気が利いてる。

『ありがとね。でも次は普通に取ってね？』

「……ていうかさ、足台あるよ？」

『え？』

玲王くんで隠れて見えなかったけど、足台が置いてある。

いや、見えなかったんじゃない、玲王くんが隠して、こうなるように仕向けたんだ。

やられた……と思った出来事であった。

＊＊＊
1日中家で悩んでついに書き上げました。

昨日言ってた王様ゲームする話です。

是非読んでください！↓

【ブルーロック】エゴイスト達と王様ゲーム!

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