【銀魂】×【ボカロ】＝短編集 part2

【高杉晋助】×【モザイクロール】隻眼の攘夷志士さんリク 女主*1 ページ22

｢よくも、母さんをっ。

絶対、鈍い殺してやる！！｣

刀を降り下ろせば、ギャンギャン喚いたガキは汚い花を咲かせ静かになる。

｢チッ汚ねぇな｣

着物の袖についた赤。

刀についたそれも、汚ねぇ赤。

それに写された俺の目。

俺の目は、もっと汚ねぇ。


たまに、酷く嫌悪をいだく。

こんなに汚くなった俺に対して。

なんでこんなことしてんだ？


そういゃアイツは汚いのが一番嫌いだ。

俺の目の前で愛しいアイツは、綺麗な花を咲かせて散った。


アイツは俺を嫌っただろう。

俺のせいで死んだんだ。

俺のせいで汚くなった。


こんな俺は、必要ねぇのか？

今もずっとアイシテル。

アイツのことをアイシテル。

てめぇを奪ったこの世界を、ぶっ壊してぇ。

そうでないと、示しがつかねぇ。


あいつらがいった。

｢ずいぶんと変わった｣

｢昔のお前に戻れ｣

ふざけたことをほざいたもんだ。

もうそこに、俺はいない。

明日にも、俺はいない。


大っ嫌ぇな俺なんて、





―愛せ＿＿＿＿






どっかから聞こえてきたその言葉も

すべて、消えてしまえ。



お前だけでいいんだよ。

愛するのは。

こんな俺なんて

2→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す