Episode 005：ふんぐるいふんぐるい〜な必殺技 ページ8
「胎児よ胎児よ何故踊る……ってね」
Aの金色の瞳が妖しげに発光する。
彼は身体を屈め、何やら禍々しいオーラを携え始めた。
「一体何を……？」
何が起こっているのか目視できない一同はAから距離を取って目をしかめる。
今のAには近寄ることすら許されないのだ。
彼の瞳がさらに輝きを増す。
(な、なんだ！？)
瞬時にAの足元から巨大な触手が顕現する。
「できるものなら直視してみろ。きっと目が焼け潰れるぞ」
無限に増殖する触手がゴールめがけて這い始める。
「──『ドグラ・マグラ』」
技名を口に出すと同時に、触手が一斉に襲いかかる。
「……勝負はついたな」
「よし、来い！」
円堂がシュートを止めようと構える。
「ん？もう勝負は決まったじゃないか」
「……え？」
Aの一言に唖然とする一同。
円堂が恐る恐る後ろを振り返ると──
──Aの足元にあったはずのボールはゴールネットに収まっていた。
そのあまりの速さ、そして突然すぎる勝負の結末に、日本代表の全員に衝撃が走る。
「いや〜、あの技はあんまり使いたくなかったんだけどな〜。はっはっは」
「ちょっと待ってよ！どういうことなんだよ！？」
立ち去ろうとするAの肩を稲森が慌てて掴む。
「どういうことなんだと言われてもなぁ……。あれが必殺技の特性なんだし、君たちでは絶対に破ることができないよ」
「絶対に……」
「破ることができない……だと？」
絶対に破ることができない技。
その言葉は特に点取り屋・フォワードの心に深く入り込んだ。
そんな彼らの様子を横目で見たAは再び不敵に笑う。
「『ドグラ・マグラ』は因果の法則を超越した究極の技。つまりは……『シュートが決まった』という未来が確定してから技を放つんだよ。だからどんなに優れたプレーヤーにも止められない」
Aはくるりと彼らの方を見向く。
「いいかい。俺くらいになると……『蹴るから決まる』なんて言葉じゃ言い表せやしない。『決まるから蹴る』んだよ」
思わずAに恐れをなした一同。それに気づいた彼はすぐさまこう付け足す。
「これもひとえに俺が強すぎるからだ。君たちが負い目を感じることは何一つない」
やはり彼は自分に絶対の自信を持っているようだ。
「でもね、世界に出ればこのレベルのシュートがバンバン飛び交うからな。気をつけたまえよ」
……実際はそこまで物騒ではないが、Aは少し脅してやろうとこう言ったのであった。
設定3(必殺技)→←Episode 004：お手並み拝見ときたもんだ
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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