Episode 019：余裕の夢ちゃん先生 ページ23
朝食の時間となり、選手らがぞろぞろと食堂へとやってきた。
各自が食事をする中Aは一人、離れたところで何やらノートにペンを走らせていた。
「夢野。食べないのか？」
万作がAに近づいて声をかけると、
「ああ、なんだ君か」
と、衛星中継ばりに遅れて反応が返ってきた。
「俺はすでに朝食を済ませたよ」
「え！？早すぎやしないか？」
「君たちが見ていなかっただけさ」
余裕そうにコーヒーカップに口をつけながら言った。
「俺には朝食の時間を割いてでもやることがあるからね」
「へぇ……何書いてるんだ？」
彼のノートを覗き込むと、そのページにはフィールドや選手のラフスケッチと戦術、グラフなどであふれていた。
余白などなく、達筆な英語と日本語がびっしり敷き詰められている。
「何だ……？」
その魔術書のようなノートを見た万作は思わず後ずさりをした。
「ちょっと。何だいその顔は」
「いや、これはいくらなんでも驚かない方が無理だろ……」
「失礼しちゃうなぁ。君たちのために書いてるのに」
Aは無邪気に笑ってみせる。
「特訓メニューと、選手の情報をメモってるだけさ。昨日『ちょっと面白いこと』があって、特訓メニューを倍にすることにしたからね」
「ば、倍ィ！？」
もはやコーチの久遠よりも厳しいとされている彼のメニューが倍になるなど、たまったものではない。
「昨日久遠コーチと相談してきたんだ。おかげでなかなかいい感じのプログラムになったよ。君も期待しててよね」
「『面白いこと』って……」
「あ、原因は君のお友達……稲森くんと氷浦くんたちだから。文句があるなら彼らに直接どうぞ」
笑いながら稲森と氷浦の方へと視線を促すA。万作は稲森たちの方へ歩いて行く。
「おい2人とも！夢野に何をした！？」
「えっ何！？」
何が何だか分からない稲森の様子を面白がるAだった。
食後はAの発案した特訓メニューを、久遠の指示のもとこなす選手一同。
Aの厳しいメニュー＋久遠の厳しい口調と態度により、選手たちにかかる圧は並のものではなかった。
一方、Aは……
「いやぁ愉快愉快。こうして見ると彼らも可愛いもんだねぇ」
マネージャーの隣でゆったりと腰掛けながら見物していた。
「あ、おい！お前も参加しやがれ！」
「どうしよっかな〜」
息も切れ切れの吉良がAを睨む。
「悔しかったらさっさと足を動かしなよ？」
「クソが！！」
やはりAは色男の皮を被った鬼だった。
Side Story：秋の祭典→←Episode 018：色男の皮を被った鬼
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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