Episode 016：惨敗は大勝利のもと ページ20
「……ただのサッカー好き少年だけど？」
先ほどは「ただの釣り好きな少年」と言っていたはずだが……と思う5人。
「君の名前、『無敵ヶ原富士丸』は間違いなく偽名だ」
そんな中、氷浦が断定的に言い放った。
「へぇ……その根拠は？」
「それなら君が釣りをしていた湖畔にあったよ」
氷浦は強気に続ける。
「まず『無敵ヶ原』という苗字だけど、この場所『無敵ヶ原停泊所』から取ったと思われる。それに名前も、『富士丸』という船から取った。……違うかい」
無敵ヶ原は変わらず白を切る。
「さぁ？どうだろうね」
「君は一体何がしたいんだ！」
「訊いてばかりいないでさぁ。探偵を気取るなら、僕の正体を当ててみたらどうだい？」
突っかかるように言う無敵ヶ原に、思わず黙り込む日本代表サイド。
「とにかく、今日も楽しかったよ。……あのAさんとゲームができたしね」
只者ならぬ風格を漂わせながらニコニコしているAと目線を合わせながら、無敵ヶ原は言った。
「次会う時までには、もっと強くなっときなよ」
一方のAは余裕有り気にそう言ってのけた。その毒気ある一言に一瞬表情を強張らせた無敵ヶ原だが、今度は氷浦に目を向け、
「じゃあまたね。君の謎解き、次の機会にまた聞かせてもらうよ。僕の謎、次は最後まで解けるかな？」
そう言い残すと、無敵ヶ原は手をヒラヒラさせながらどこかへ去ってしまった。
「必ず解いてやるさ……ばあちゃんの名にかけて！」
「君のばあちゃんは何者なんだ……」
どこかで聞いたことのあるようなセリフを堂々と言ってみせた氷浦に、風丸がすかさずツッコむ。
「すごいよA！無敵ヶ原に勝つなんて！」
「……」
稲森はAに賞賛を送る。しかし言われた本人の表情は冷酷だった。
「正直、君たちにはがっかりだ」
その一言で場の空気が重くなった。
「人数も多いし圧倒的に有利な立場にいるってのに、"あの程度のガキ1人"に手こずるなんてさ。恥ずかしくないの？」
「そ、それは」
返す言葉の見つからない5人。
「実に失望した。だが……」
「その分、鍛えがいがあるってもんだな！！」
「……はぁ！？」
Aの声のトーンは一変して情熱的になった。
「明日から倍の練習メニューを出す。覚悟しろ、その身がズタボロになるまでしごいてやるよ！」
5人の惨敗はAの指導意欲を異常に掻き立たせてしまったようだ。
(まずいことになった……)
一同はこれから先の特訓に顔を蒼くするのであった。
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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