ににとねこ (ページ9)

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ていうか、もうすぐ夕飯だけどご飯とかどうするんだろ。

思えば、風呂もトイレも……Aは人間の生活ってもんを何も知らないんじゃ？

うわ、これ……。

簡単に一緒に住むとか言ったけど、問題は山積みだな。

人間の姿してるけど、猫缶とか食べるのかな？

とりあえず、考えてたって答えは出ないんだし、Aに聞くしかない。

「A、もうそろそろご飯の時間だけど何食べたい？」

「あっ、えっとね。神様が言ってたんだけど、いつもみたいに猫缶とか、ネズミを食べることはできるんだけど、そればっかりだと、えいようしっちょーになるから人間のと同じものを食べたら良いって！」

「ね、ネズミ……」

チャニョルヒョンが顔を真っ青にする。

うん、俺もそこに引っかかったけど。こんな可愛い顔してネズミ食ってたんだ。

「あとね、お風呂の入りかたも、トイレの仕方も、服の着方も、お箸の持ちかたも全部神様に教えてもらってきたから、にには心配しないでね」

「すげえな…」

もしかして全部教えなきゃいけないのかと思ってたから、心配したけど……やるじゃん神様。

「韓国語も教えてもらったの？」

「ううん、韓国語は猫の時からにに達の家族とかテレビ聞いてて覚えてたよ」

「マジで？ A天才じゃん」

「へへへ」

すごいな、と頭を撫でると明らかに嬉しそうな顔をするA。
猫の時は撫でても気持ちよさそうだなーくらいにしか思わなかったけど、こんなにニコニコと表示よに出されると……可愛く見えて仕方ない。