ににとねこ (ページ44)

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「なー、なー、ジョンイーン」

「……なに」

午前中はせっかくのオフだから寝ようとベッドでくつろいでいたのに、チャニョルヒョンに起こされる。

「３日後に1日休みもらえるじゃん。その日に俺とAとジョンイナで遊びに行こーよ」

なんでわざわざそのメンツで……。

あ、

いや、そういえば遊ぶ約束してたな。

完全に忘れてた。そうだ、Aにあのワンピースを着せるんだった。

「予定入れてないから行ける。ていうか、ギョンスヒョンも誘わないの？」

「もう声かけたけど、予定入ってるって。イーシンヒョンもジョンデもダメだった」

「……じゃあ３人で」

「お、行く？分かった！」

「やった！ににも行けるの？」

さっきまで寝ていたAが元気よく起き上がって俺に問う。

隣で横になってたAがいきなり上半身を起こしたからちょっとビックリした。
さっきまで熟睡だったのに、その元気はどこから出てくるのか。

俺なんか寝かけだった所をヒョンに起こされて機嫌すげー悪いのに。

Aの寝起きの良さを俺も見習いたい。

「行く。っていうかさっきまで寝てなかった？」

「うん、でも遊ぶって聞こえて起きた！にに、どこ行きたい？」

「どこ行きたいって言われても……」

そう言われたって俺たちの行ける場所なんて限られていて、どこに行っても周りの目がある。

それにAを連れて外に行くっていうなら尚更、行ける場所は絞られてくる。