ににとねこ (ページ43)

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ご飯を食べ終えて、ギョンスヒョンとAはipadで動画を見ている。

チャニョルヒョンは皿洗い当番で居ない。

「常に動かしながら隙間を埋めると良いんだって」

「おぉ～！ふわふわ！これギョンスも作れるの？」

「うん、オムレツは作れるよ」

「凄いね、ギョンスー！ Aも作れるかなぁ」

「僕が教えるよ」

何見てるんだろうと思ったら、２人して料理動画を見てたんだ。
和気あいあいとしてたからもっと面白いの見てると思ってたのに。

「だから今度は僕として一緒に作ろうね」

「うん、ありがとうギョンスー」

「どういたしまして」

そう言いながら自然にAの頭に手が伸びるヒョン。
最初はあんなに触れるのも躊躇してたのに、今じゃこれだもんなぁ……。

あ、今だってウトウトし始めたAを見て、両手で抱きかかえ出したし……いわゆるお姫様抱っこってやつ。

「よいしょ、……なに、ジョンイナ」

「いや……随分Aに慣れてきたなと思って」

「うん……まぁ、勝手に妹みたいに思ってるからさ。世話したくなるんだよ」

妹はみたいに思う。

ヒョンの言葉は的確だと思った。

最初は自分の家の飼い猫っていう認識がまだあったけど、いまは……そう。ヒョンの言う通りいつの間にか妹のように感じる。

Aは見た目だけで言えばセフンと同い年か、それよりちょっと下くらいだけど中身は本当に幼くて、だから世話をしたくなるという気持ちも凄くわかる。

高校のとき、シスコンだった友達が居たけど、そいつの気持ちが今なら理解できる。

とにかく妹って存在はとにかく可愛い。

だから、寝顔ひとつもこんなに愛おしく感じる。

Aの綺麗な寝顔をじっと見ていると、眠気が移って一緒に隣で眠ってしまった。