ににとねこ (ページ35)

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「……ににも一緒じゃダメ？」

「じゃあジョンイナも一緒に行こう」

「俺は何にも言ってな……」

「やったぁ！ににとチャニョルとお出かけだぁ」

どうやら俺の意見は完全に無視されたみたいだ。

「ギョンスと、ジョンデと、ベッキョンともいつかお出かけできるかなぁ」

「できるよ、みんなAが好きだから！」

「好き？チャニョルも？」

「うん、俺も。そこにいるににたんも」

誰が、ににたんだ。と言おうと思ったけど、ヒョンがそう言った瞬間にAがあまりにも幸せな顔をするので、見とれて何も言えなくなる。

「Aもみんなが大好きだよ！」

「～～っ！俺も大好き！ちょー好き！」

「えへへ、チャニョルくすぐったい」

どさくさに紛れて抱きしめるし、Aの首筋に顔を埋めるヒョンを引き剥がすと、コンコンとノックが鳴ってミンソギヒョンの声が聞こえた。

咄嗟にAに布団をかぶせて返事をする。

「玄関にジョンイナ宛の荷物届いてるから、自分の部屋に持って行って。って……なに、そのかたまり」

布団に覆われたAを見て奇妙なものを見たような顔をするミンソギヒョン。

「え、えーっと新しいオブジェ！布団でできてるんだよ、このオブジェ！凄くない？！」

布団でできたオブジェってなんだよ。と、怪しすぎるチャニョルヒョンの話をミンソギヒョンは、なんとか信じてくれて「場所とるもん置いてるんだな」と言って部屋を出て行った。

はぁ、なんとかなったと安心して一息ついて届いた服を取りに行って部屋に並べた。