ににとねこ (ページ33)

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撮影が終了して宿舎に帰って、ドアを開くとドタドタと走ってくる音がする。

「にに、おかえりー！」

「A！静かに！」

あ、そうだった。というような顔をするAを急いで部屋に連れていく。

猫だった時のクセが抜けきれてないようで、本当に自由奔放に行動をするから、ヒヤヒヤする。

誰もいない時は部屋から出ても良いって言ってるけど……これからは、帰ってくる時間伝えて、その時間が近づいたら部屋に戻ってもらうことにしよう。

「なぁ、なんか今女の子の声聞こえなかった？」

「えー、物騒なこと言わないくだたい、ヒョン」

「セフンが何も聞こえてないなら気のせいか？」

「完全に二日酔いのせいでとぅよ」

「あー、そうかも……。ヒョン寝不足だからご飯の時間になるまで寝てるから、後で起こして」

「はーい、おやすみなさい」

ドアを開けっ放しにしていたジュンミョニヒョンたちの部屋からそんな声が聞こえた。

あー、っぶなかった……。
やっぱりジュンミョニヒョンが宿舎に居るだけで緊張感増すな……。

これからはAを隠すのに更に気をつけなきゃいけない。

どうしようか、と考えているとチャニョルヒョンとギョンスヒョンが帰ってきた。

「A、ただいまー！」

「ただいま」

「チャニョル、ギョンス、おかえりなさい！」

抱き合うチャニョルヒョンとAは、仕事終わりの父親と娘のようだ。

ギョンスヒョンは隣で２人を羨ましそうに見ている。