ににとねこ (ページ32)

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今日は広告モデルとしての撮影で、控え室で順番にメイクをしてもらっている。

隣に座ってるジュンミョニヒョンは、まだ何も肌に塗ってないのに真っ白だ。

目も少し虚ろで……まぁ朝帰りの飲み会だし、こうなるのが当たり前か。

「スホ、アンタ昨日酒飲んだわね？ちょっと顔むくんでる」

「あー、飲みました。そんなにむくんでます？」

「撮影前は控えてよねー。ちょっとマッサージすれば治るから、ジッとしてなよ」

そうメイクヌナに言われて、ゴリゴリと顔にマッサージされているジュンミョニヒョン。

見るからに痛そうでジュンミョニヒョンは声にならない声で助けを俺に求めてきた。

「あ、こら。動くなって言ったでしょ！」

と、俺をの方を向いていたジュンミョニヒョンは顔をまた真っ直ぐに持って行かれてゴリゴリとマッサージされている。

……絶対撮影前は塩分も酒も控えようと心の中で誓う。

「……そうだ。ヌナ、下の階にある女用の服何着か買い取って良い？」

「うん良いけど……なに、女でもできた？」

「いや、オンマ……に、プレゼント？」

「なんで疑問系？優しい息子なんだねカイって。ちょっとお母様には若い服ばっかりになるかもだけど大丈夫？」

「うん、うちのオンマ若いから。20から30着、あと靴とかもあればお願い」

「そんなに？分かった、センス良いの選んどいてあげる」

「ありがとう」

Aの服はこれでなんとかなりそう…。あとは、下着だけど流石にそんなもん買いに行けないし、コンビニのやつで我慢してもらうしかない。