ににとねこ (ページ4)

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「……ヨボセヨ、オンマ？うん、久しぶり。俺は元気。そう……最近家で何か変わったことない？あぁ…マジで？分かった、うん。うん、じゃあまたね」

「で、どうだった？」

「……３日前にAが脱走したって」

「……マジで？じゃ、この子本当に……」

「多分、そう」

キョトンとした目で俺らを見るA。

うん、もうこれは……確実。

「けど、だったらどうすんの？これジュンミョニヒョンが見たら即刻追い出されるけど」

「これって呼ばないでくれる？それは……なんとか隠し通す」

「……はぁ、まぁなんとかやれば？俺は言わないでおくから。けど、ルームメイトのギョンスとチャニョルがなんて言うかな……」

「あー……説明めんどくさ、ヒョンから言っといて。俺もう寝るから」

そう言ってAの横で寝ると、はぁー？とヒョンの言葉文句が聞こえたけど俺は何も聞こえてない、聞いてない、寝てるから。

しばらくして、バタンとドアを閉めてヒョンが出て行ったのを確認して目を開ける。

あいかわらずAはキョトンとした目で俺をずっと見つめていて……ドライアイにならないのかな。

「……なんでここに来たの？」

「ににに会いたかったから！」

「それで、ここまで来たの？どうして人間の姿に？」

「あのね、にににずっと会いたいって思ってたら神様がお願いを叶えてくれるって！そしたら、いつの間にかこうなってて、いつの間にかここに居たの」

「神様って……」

猫を人間にする神様ってなに？

猫の神様とか居るのかな。