ににとねこ (ページ30)

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「撫でられるのそんなに良い？」

「うん、ににも撫でてあげる」

そう言って、Aが俺の頭に手を置いて撫で始める。

「……これ、そんなに良いか？」

やっぱり人間と猫では撫でられることでの快感度は全く違うようだ。

悪くないけど……Aがいつも気持ちよさそうにしてるほどの感じではないと思う。

「にには撫でられるの好きじゃない？チャニョルは喜ぶのになぁ」

そりゃ、Aにされたらなんでも嬉しいんだろ。あのヒョンは。

「……Aはチャニョルヒョンが嫌がることだけすれば良いから」

「良くない、いじめはダメだもん」

「Aは知らないかもしれないけど、チャニョルヒョンは嫌がらせが好きなんだって。人間にはそういうマゾっていう趣向の人も居るから」

「そうなの？」

「アホか。何教えてんだジョンイナは」

「……いた、何も叩かなくても良いのに」

「こいつに冷たくされたらチャニョルは俺ん所に泣きついてくんだからヤメロ」

「あ、子犬だ！」

「俺の名前はベッキョンだから。次子犬って呼んだらジュンミョニヒョンにお前のことチクるからな」

「ジュンミョニヒョンって誰？子犬の友達？」

「だからベッキョンだって！」

ベッキョニヒョンはこの前少し話し合って、Aのことを少しは受け入れてくれてるみたいだけど、やっぱりまだ他のヒョン達のようにはいかない。