ににとねこ (ページ25)

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「でも、もっと色々できるようになりたいんだぁ。ににのオンマみたいに！」

「じゃあ僕が今度料理教えようか？簡単なものだけしか作れないけど……」

「ほんと？ギョンス、約束ね！」

「うん、約束」

「チキン作れるようになってよA」

「それ僕がプレッシャーなんだけど」

そんなの一度も作ったことない、とギョンスヒョンは俺の意見に否定的だ。
でも、Aはキラキラと目を光らせて

「うん！ににがチキン食べたくなったら私が作ってあげる！」

「がんばって」

意気込むAにギョンスヒョンはどうしようと悩み始めた。
冗談なのに……まぁ、けどこのAのキラキラした顔を目の前にして作れないとはもう言えないよなぁ。

「ヒョン、楽しみにしてるね」

「……他人事だと思って」

「思ってないって(笑)あ、そうだ。 A、ジュンミョニヒョンが帰ってくる前に風呂入っといた方が良いかも。着替えとかある？」

「うん、あるよー。ちょっとだけね」

そう言ってボストンバッグを持つAに……マジでどんだけ用意周到なんだよ、神さま。有能すぎるだろ。

「じゃ、今日はそれに着替えて。ヒョン達も先にAに入ってもらっても良い？」

「お、おー。俺は大丈夫だけど……」

「僕も大丈夫」

「うん、ゆっくり浸かってきな」

「じゃ、行こう。入ってる間は俺が見張っとくから」

「うん！ありがと、にに。チャニョルもギョンスもジョンデもありがとー」

Aにいえいえー、と声を揃えて送り出されて風呂場へと向かった。