ににとねこ (ページ24)

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「にに、チキンおいしいねー」

「うん、これも上手いから食べてみて」

チキンを食べて、幸せそうな顔を浮かべるAにチャニョルヒョンがデレデレだ。

みんなが食べている中でも、ヒョンだけはチキン食べずにずっとAばかりを見ている。

「ヒョンの分なくなるよ」

「良い、俺のはAにあげるから」

「ふーん」

まぁ多分俺が食っちゃうと思うけど。

５人もいればチキンはあっという間になくなって、それと同時に俺は皿洗いというミッションに駆り出される。
せっかくチキンを食べて幸せだったのに、あー……行くか。

立ち上がって、キッチンの方へ行こうとするとAが俺を目で追ってくる。

「……なに」

「にに、どこ行くの？」

「皿洗ってくる。だからチャニョルヒョン達に……」

「それ、Aがしたよ」

「……マジで？」

「うん、オンマがしてるのずっと見てたから！ ……ダメだった？」

「いや……ありがとう」

「どういたしましてー！」

マジか……。まさか、やってくれているとは。というか、できるとは思わなかった。
このAにできないことってむしろ何があるんだろう？

ヒョン達も皿洗いしたAに「えらいなー」「良い嫁さんになれるぞ」「嫁に来る？」と褒めちぎり、

Aは頭に３つの手を置かれて、撫でられてるけどアレはむしろ嫌がらせなんじゃないか。

髪の毛ボサボサになってるし。