ににとねこ (ページ3)

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「いじめてないし！俺、ジョンイナのこといじめてないよな？本当にこの子なんなの？」

「にに元気出して」

ヒョンの言葉を無視して、俺の頬を舐めるA。

あぁ、家に帰ったらいっつもこうだったよな。

俺が嫌な気分の時、なんで分かるのか知らないけどこうやって慰めてくるA。

けど、今は人間だからかいつもの舌のざらついた感じがなくて、人間みたいな……。

……あ、そうだ。今Aって人間なんだった。

慌ててヒョンを見ると、白い目で俺を見ているベッキョニヒョン……。

「あの……ヒョン、」

「…お前どんなプレイしてんの……？」

しかめっ面で俺たちを見るヒョンに……あー、なんて説明しよう。

とりあえず1から順にAが俺んちの飼い猫であることと今の状況を説明した。

携帯に入ってるAと首輪の画像。

を、頼りにAがこの猫であることを証明して

気がついたらこの部屋にいて、俺のベッドに寝転んでいたと説明する。

「なるほどな…….うん、サセンだろ」

「だーかーら……Aだって」

「ジョンイナの飼い猫の真似したサセンだろ」

「けど、この首輪はヌナの手作りの一品品だし……ここまで真似できると思う？」

「じゃあAがまず実家にいるか連絡してみろよ」

ヒョンになんでか上から物を言われて、けどそれは俺にとっても盲点だった。
携帯を取り出して実家に電話をする。