ににとねこ (ページ15)

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「にに、いじめられてないんだねー。良かったぁ」

「ぶはっジョンイナがいじめられてるとか！ A、むしろ、ジョンイナはいじめる方だからね？」

「そうなの？にに本当は優しい子なのに、どうしてそんなことするの？」

「いや、誰もいじめてないから……」

余計なこと言うな、とチャニョルヒョンを睨むと真に受けるAに爆笑するヒョン。
だめだ、睨みがまったく効かない。しかも、ギョンスヒョンも肩震えてるし。笑ってるのバレバレだから。

チャニョルヒョンの爆笑する声が部屋に響いて気づかなかったけど、ノックをしてベッキョニヒョンが部屋に入ってきた。

「お前ら、シャワー空いたから入れよー。って……そいつまだ居んのかよ」

「ベク、この子のこと知ってるの？」

「あー、ジョンイナんちの猫なんだろ？嘘っぽいけど。騙されるんじゃないぞ、チャニョル、ギョンス」

「ベクつめたー。Aがかわいそー。小動物同士仲良くやってけば良いのに！」

「誰が小動物だっ。それよか、あれは今日ここに泊まるの？」

「だから、あれとか、言わないのー。女の子に向かって！」

「得体の知れない生き物は女の子に分類されないから。で、どうすんのジョンイナ？」

「泊めるけど？」

「……お前、どうなっても知んねーからな。得体の知れない女連れ込んで、なんか問題起きたら責任問われんのお前だぞ」

「ちょ……ベク！」

「ベッキョン、言い過ぎ」

「本当のことだろ」

ベッキョニヒョンを鎮めようとするチャニョルヒョンとギョンスヒョンだけど、ベッキョニヒョンの態度は変わらない。