ににとねこ (ページ11)

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しばらくして、ご飯ができたから俺とチャニョルヒョンは部屋を出て行ってリビングでみんなと一緒にご飯を食べた。

ご飯を一口食べるけど、どうしても部屋に1人置いてきたAが気になって……。

「ごめん、今日は1人で食べる」

「……ジョンイン、どうしたんだよ？」

「なんでもないけど、これからしばらくご飯は自分の部屋で食べる」

ジュンミョニヒョンにそう言って、さりげなくAの分のご飯も持って行って自分の部屋に向かった。

ジョンイナ……と悲しそうな声で俺の名前をジュンミョニヒョンが呼んだけど、聞こえないふりをした。
ごめん、ヒョン。でも反抗期とかじゃないから、安心して。とテレパシーを送って部屋のドアを開けた。

「あれ、にに。もうご飯食べたの？」

「……いや、一緒に食おうと思ってAの分も持ってきた」

「ほんと？ありがとう、にに！」

部屋でくつろいでいたAは、1人にされると寂しいのかと思いきや意外とケロッとしていた。

そういや猫って犬やウサギと違って、1人でもやってけるんだっけ。

なんか、俺、心配しすぎなのかな。

なんて思いながら、いただいます、と手を合わせるAを見ると、本当に人間みたいに見える。いただいますの挨拶も神様とやからに教えてもらったんだろうけど。