ににとねこ (ページ2)

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悶々と悩んでいると、コンコンとノック音がする。

「なぁー、ジョンイナ！この前貸してくれたCD……って、あー……お取り込み中すみませんてしたー……」

俺とその下敷きになっているAを見ると、勘違いをしたベッキョニヒョンはドアを閉めたかと思いきや

「って、ダメだろ！なに連れ込んでんだ！」

ずかずかと部屋に入ってきて俺とAの前に仁王立ちした。

そんなベッキョニヒョンをじっとして見つめるA。

全く目をそらさないAにヒョンは戸惑いの様子を隠せない。

「……な、なに？ていうかジョンイニ、この子誰？」

「……俺んちの猫」

「ふざけるなよ？宿舎に女の子は入れちゃダメだろ」

「だから、俺んちの猫だって」

「……ジョンイナ、まだ寝ぼけてる？」

おーい、と俺に呼びかけるけど、返事はしない。

あぁ、俺寝ぼけてんのかな？

なんて思った矢先に

「にに、いじめられてるの？」

不安げな目で俺を見つめるA。

なんで、猫なのにこんなに韓国語上手なんだろ。
あと、なんで俺のことににって呼んでるんだ？

真面目に俺は目の前にことについて、疑問を持つ。
けど、Aの「いじめらてる」の言葉にヒョンは食いついた。