文ストの限界オタク、転生するなら推したちの血液になりたいと言ったら拒否られた【文スト】

夏休みが、 ページ1

みんなが心待ちにしていた夏休み。
部活をやっている人は“あんま変わんねーよハゲ！”とか思っているだろうが、部活をしていない私にとって、夏休みは2番目に好きな時だ。ちなみに1番は推し関係の何かをしている時ね。
アニメ見るとか小説あさるとか漫画読むとか。

そんな私の夏休み最初の一日は、いつものように朝のアニメ鑑賞⋯⋯とはいかなかった。




「という訳で、君の好きな文豪ストレイドッグスに転生してくれない？」




は？今回想シーンだったよね？？遮んな？？？
てかさ、そんなことよりさ、もっと大事なことがあるのよ。




『ねぇ分かる？私は楽しみにしていた最新アニメを見逃したんだよ？
この気持ち分かる？ねぇ分かる？』

「⋯⋯」(白目)




仁王立ちして私の目の前で正座をしているこの変な格好の男は、驚くかもしれないがこれでも一応神様らしい。髪が長いが、ごめんなさい、私、髪が長い人は好きだけど推し限定だから。

私も最初は驚いたが、神様にしかできないようなことを見せられたから信じるしか無かった。うん。(適当)

というかね、夏休み1日目なのよ今なう。これがどういうことか分かる？
せめて学校の日とかにしてくれれば良かったのに⋯！

だって、朝起きて目が覚めたらこんなふわふわした意味不明の空間にいるんだよ？？
⋯⋯巫山戯てんのか。
てか、こんな変なやつに私の寝顔見られたってこと？こんな初対面の変なやつに？うわやだわー。




「そんなしかめっ面しないでよ傷付く！！」

『⋯神様にも心はあるんだね』

「あるよ！！？？」

「ていうか録画は((『録画もするけどリアタイで見てこそだろ！！』⋯⋯アッ、そう⋯」(思考放棄)




「でもさー」




そう言いながらよいしょと立ち上がった神。
お前はジジイか。




「君がこの世界に転生してくれないと困るんだよねー」

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