【2】 ページ33
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あー固まっちゃった。
A、って呼ばれる事には慣れたみたいだからふうま、って呼んでもらおうかなーって思ったんだけどなー。
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風磨 「ほらいっかい呼んでみ?」
「……ふーま」
風磨 「お?」
「…せんぱい」
風磨 「あー」
「…恥ずかしすぎますこれ」
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その言葉の通り、Aの顔は真っ赤になっていてAの言葉とは裏腹に
俺はかわいいな、なんて思っていた。
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風磨 「じゃあ、あと一回だけ練習しようよ」
「ほんとにあと一回だけですか?」
風磨 「ほんとほんと」
「…わかりました」
風磨 「はい、ふうま」
「ふうま……………くん」
風磨 「あともう一息!」
「もう無理です!そろそろ恥ずかしさで爆発します!」
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いや、爆発って(笑)
Aってたまに突飛な事言うから面白いんだよな。
まぁ頑張ってくれたし?くん呼びも悪くないかなぁ、なんて。
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風磨 「A、おいで」
両手を広げると遠慮がちに俺の腕の中に収まった。
まだぎゅーするのには慣れていないらしい。
風磨 「よく頑張りました」
「風磨せんぱ、ふうまくん」
風磨 「ふふ、まだ練習が必要だね」
「……頑張ります」
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頭をぽんぽん、と撫でると俺の肩に顔をうずめてきた。
無意識にやってくるもんだから俺の心臓が持たない。
俺はもう少しだけ抱きしめる力を強くした。
まだまだ初心な俺たち。
それでも、これからもずっと一緒にいれたらいいな。
番外編 【まだまだ初心な俺たちは】 fin.
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蒼 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 この物語読んでいて思ったのですが。。。 芸能人(ジャニーズ)ではなくて一般人の設定なんですね。。。 そうならそうで前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2023年2月14日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛那花 | 作成日時:2022年9月30日 21時