あの日の出会いは運命だって言える【F.K】

メッセージの意味 ページ24

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これは、何か意味があるのだろうか。




『12月24日、一緒に出掛けない？』




風磨先輩とのトーク画面を開きながらこのメッセージの意味を考える。



12月24日といえば世はクリスマスイブ。


本当は12月25日がクリスマス本番なんだけど、毎年イブの方がイベント感あるよなぁと他人事のように思っている。


そんな日のお誘いが先輩から。


先輩は知らないかもしれないけどその日は私の誕生日でもある。


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1人じゃどうしたらいいのか分からず勝利とのトーク画面を開く。





ふと、我に返る。


いつもの感覚で連絡しようとしていた自分に若干引いてトーク画面を閉じた。



私はあそこで勝利に甘えてしまって本当に良かったのだろうか。


勝利は私の恋愛相談をどんな気持ちで聞いていたんだろう。


自分の鈍感さを呪いたくなった。



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流石にデリカシーが無さすぎるのでこの問題は自分で解決するしかない。




少しだけ、期待してもいいのだろうか。


もしかしたら風磨先輩の好きな人は私だったり…なんて自惚れてもいいのだろうか。


恋愛偏差値がほぼゼロの私は単純な考え方しかできなくてぐるぐると頭を悩ませた。



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結局私は、分かりました、と何だか変な返し方をしてしまった。


先輩からのこのお誘い、もちろん嬉しくない訳なくて。


ものすごく嬉しくて。


その胸の高鳴りがバレないように返事をしようと思ったらこんな返し方になってしまった。



最後にスタンプくらい送れば良かったかな、なんて若干の後悔を抱えてもう一度トーク画面を開くともう既に既読がついていた。


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「え、早くない？」


思わず漏れてしまった言葉の後、すぐに先輩から返信が来た。


風磨 『良かった。楽しみにしてるね』


その言葉と共にﾎﾟﾝ、といつものくまのスタンプが送られてきた。


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