誘われて出掛ける日 ページ21
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明日映画観に行かない?と勝利に誘われたのは昨日の事。
今日は遊びに行く日だから大学がある日とは違い、少し着飾って家を出た。
集合場所の映画館に5分前に到着するともうすでに勝利は入り口に立っていて駆け寄った。
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「ごめん、お待たせ」
勝利 「ううん、俺が早く着きすぎただけだから」
今日観るのは今話題の恋愛映画。
SNSとかテレビで泣けると話題のやつだ。
「私絶対泣くんだけど」
勝利 「Aこういうの弱いもんな(笑)」
「えーメイク崩れちゃう」
勝利 「待っててあげるから終わったら直しに行けばいいでしょ」
「うん…ありがと」
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チケットを買って、席に着いて、そんな会話を繰り広げる。
上映時間が近付くにつれて周りの席も段々と埋まってきた。
スクリーンには公開予定の映画予告が流れてきて少しずつ会場内も暗くなっていき、そして本編が始まった。
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エンドロールまでしっかり観て外に出る。
案の定、私の顔はぐちゃぐちゃだった。
勝利 「ふふ、号泣じゃん」
「あれで泣かない勝利がおかしい」
勝利 「隣であんなに泣かれてたら泣けないわ」
「それはごめん」
ほら、メイク直しに行くんでしょ?と言われ勝利には申し訳ないけど、少しだけ待ってもらった。
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映画館を出て、フードコートで少し遅めのお昼ご飯を食べる。
その後は同じ建物内にある洋服屋や雑貨屋を2人で見て回った。
そんな風に過ごしているとあっという間に夕方の時間を過ぎていたので建物の外に出た。
夜風は冷たくて、暗くなるのが早い冬の空はもう真っ暗だった。
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蒼 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 この物語読んでいて思ったのですが。。。 芸能人(ジャニーズ)ではなくて一般人の設定なんですね。。。 そうならそうで前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2023年2月14日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛那花 | 作成日時:2022年9月30日 21時