どう思ってるのかと聞かれたら Side S ページ16
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ご飯を食べている間も色んな話をした。
大学の話。
好きな音楽の話。
そしてAの話。
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風磨 「Aちゃんとは大学からの友達?」
勝利 「いや、中学からです」
風磨 「へぇー結構長いね、じゃあ」
勝利 「ですね」
Aはこの人の事が好きなんだよなぁ、なんて思うと変に緊張してくる。
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風磨 「あ、ねぇ勝利って呼んでいい?」
勝利 「あ、はい。全然呼んじゃってください」
風磨 「お、分かった」
先輩はちょっと嬉しそうにそう言った。
風磨 「いきなりだけど勝利ってさ、」
風磨 「Aちゃんの事どう思ってる?」
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突然のド直球な質問。
この質問を俺にしてくるって事はやっぱり先輩はAの事が好きなんだろうな。
なんだ両想いじゃんか。
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勝利 「好きですよ、そりゃ」
風磨 「お、やっぱり?告白とかしないの?」
勝利 「Aに告白しても勝算ないんで」
風磨 「どうして?」
勝利 「Aは俺をそういう目で1ミリも見てないんですよ。Aにとって俺は友達以上恋人未満みたいな存在なんです」
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笑って言ったけど、内心はちょっぴり寂しくなった。
あれだけ隣にいたらそりゃ好きになるに決まっている。
だけどAが好きなのは風磨先輩なわけで。
そして風磨先輩に想い人がいるとしたらそれはおそらく、Aなわけで。
好きなのに、伝えたらAを困らせてしまう想いは俺の中だけに閉まっておけばいい。
それでいいと思った。Aが幸せなら。
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蒼 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 この物語読んでいて思ったのですが。。。 芸能人(ジャニーズ)ではなくて一般人の設定なんですね。。。 そうならそうで前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2023年2月14日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛那花 | 作成日時:2022年9月30日 21時