38.報告 ページ41
あの事件から約一週間ほど
私は今回の案件で出た最後の始末書をボスに提出し、
部署に戻る最中であった
正直この一週間、結構精神的にきつかった、
バンドメンバーもアルフレッドもマシューも同じようにきつかっただろう
イヴァンさんは…彼なりに責任感を感じていたのか、
体調不良で休養をとっているとナターリアから聴いた
アルフレッドに関してはロクに食事もせず、外に出かけることが多かった
そういえば…アルフレッドは翼を壁に立てかけたままにしていた…あのままでいいのだろうか
アルフレッドは「あのままでいいよ」と言っていたものの…
ここ最近、私の精力を、アルフレッドが貪ることがなくなった今、あの翼が無ければ、アルフレッドは…
私は私で仕事のメンバーには休養をとった方がいいと言われたが何か忙しくして自分の気持ちを紛らわしていないと、今後立ち上がれない気がして仕方がなかった
「あのー…Aさんでしょうか？」
「ええ、そうです、あなたは？」
「俺は鑑定班のトーリス・ロリナイティスです…お話しするのは初めてですね」
遠慮がちに話しかけてきたトーリス・ロリナイティスは歩きながらで結構ですのでとAの隣を歩く
「前の麻薬暴行事件の話でいい知らせと、悪い知らせがあるんです…それを…Aさんにご報告したく」
どちらをお聞きしますか？とトーリスが聴いてきたので私は「良いものから」と答えた
「では、良い知らせです。
重症で意識不明だったアーサーさんが今朝、目覚めたそうです」
「！そ、それは本当ですか？」
私は胸の奥から喜びが込み上げてくる
「体調にも驚くほど異常がないそうで…でも午後には検査するとのことでした」
アーサーさん…頑丈だな…
「で、悪い知らせの方なのですが」
トーリスは一つ間を置く
「今回の主犯…亡くなったそうです…」
私は足を止めた
「…Aさん？」
沈黙した空気がやけに重かった
何故ならMr.リチャードは麻薬の密売の罪もそうだが
それ以外に私たちが捏造してしまった罪をなすりつけ、彼に関係のない重い罪を課してしまった
「彼は自ら命を…？」
いや…私がそう追い詰めてしまったのではないだろうか…
「いえ、違うんです」
「…え？」
「心臓発作で…それが不自然なんです…
彼、実は麻薬自体はやってなかったみたいなんですよ
身体をしらべたとき、風邪薬で使っていたのでしょう、害のない薬を数日程飲んでいるぐらいだということが解ったぐらいで」
私は暫く言葉を失っていた
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ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
