36.護衛 ページ38
※救済はありますが残酷な描写があります。
大丈夫な方だけお進みください※
………………
「答え合わせをしようか」
アーサーは窓辺の椅子に腰をかけていた
「こいつはワイン…ちょっと特殊な…
簡単に言うと悪魔祓いに使われるような代物だ
"神の血"なんて呼ばれてる
エクソシストがよく使うワインだそうだ、
由来はしらねぇが…神にはどんな奴でも逆らえないからじゃないか？」
アーサーはワインを床に置く
「俺には昔から見えないものが見えた
どうやら俺は昔から特殊らしい
悪魔にさえ見えない妖精や幽霊が見えた…
アルフレッドを見ればわかるだろ？
あいつには妖精は見えない
お前は…多少は感じるタイプか…
彼らは特にこちらから何かしなければ、何かしようとはしない
ただ悪い奴もいた
だから俺はそっち側に効く護衛術を知ってる…
"護衛術"をな
おい、A
…………………
生きろ」
どさりと音が聞こえた
赤いものが流れるのが見えた
私の後ろから
「…アー…サ……さん？」
確かに私が撃たれた筈なのだ
しかし、アーサーが倒れていた
私のシャツの胸ポケットには
確かに銃弾による焦げた跡があったのに
「撃ち殺してやる！皆撃ち…離せ！離せ！」
狂った悪魔はその場にいたイヴァンやルートたちに取り押さえられる
私は倒れたアーサーのもとに駆け寄る
「しっかりしてください！」
私はアーサーの傷口を抑える
「…偉いじゃないか…A」
アーサーは私の胸元に手を伸ばすと
ポケットの中身を取り出す
そこに入っているのは自室の鍵…
そしてアーサーさんがくれたお守り
「…役に立ったな」
お守りは半分が欠けていた
「アーサー！！」
アルフレッドがアーサーの元に駆け寄る
「……アルフレッド……Aを大事にしろ…」
「アーサー！逝っちゃだめだ！」
「ばかやろう…俺が死ななきゃ…Aが死ぬ！」
その言葉にアルフレッドも私も目を見開いた
「…"お前らは運命を変えられない"…そうだろ？
運命を変えれば、世界の均衡を保てないからだ…！
だから俺は…"元と同じ運命を辿っただけの話だ"！
俺はあの日死んだ、あのライブ会場で
銃で撃たれてな…」
「訳のわからないことを言わないで！！！
アーサーさん！アーサーさん！！」
アーサーは私を見ては微笑むと
ゆっくりと目を閉じた
……………
アーサーは生きてる
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ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
