32.灰色 ページ33
どさりっと後ろから音が聞こえた
振り向くとアルフレッドが壁にもたれかかり倒れていた
「アルフレッド！」
私はアルフレッドのもとに駆け寄り、身をかがめる
「…ありがとう、A、君のおかげで助かったよ」
「血が…」
「このくらい…しばらく経てば…元に」
アルフレッドの唇にAの唇が重なる
「…っA」
「精力が戻れば…怪我の戻りも早いでしょう？」
「だめだぞ！そしたら君が…っ！」
Aはアルフレッドの服の襟を強くひっぱり、
無理やり唇を重ねた
舌をねじ入れ、絡ませる
「…っ……んっ…はぁっ……
も、もう…分かった…分かったから…大丈夫だぞ…」
顔を真っ赤にしたAの頭をアルフレッドは優しく触れ、胸に寄せた
「…君の方からキスなんて…大胆だね…続きはベットだぞ」
「……このばか…冗談言ってる場合じゃぁ…」
Aはアルフレッドの胸に蹲る…
「今はこれで充分だぞ」
アルフレッドはただ優しく、Aの頭を撫でた
……
灰色の壁に囲まれた牢屋に一人
アーサーは壁にもたれかかり、天を向いていた
窓の光がきらりと輝く
「……アルフレッドとAの様子はどうだった？」
アーサーは誰もいない天に向かって呟く
「………そうか、しばらくは…お前たちで
精力を支えられるか？」
アーサーの目の前に一瞬だけ光がきらりと輝いた
カツンと人の足音がアーサーの牢屋の前に止まる
「…アーサーさん面会のお時間です」
………
「…マシューか、元気にしてたか？」
面会室、互いにアーサーとマシューは座る
「…あの…アーサーさんこそ…その…」
「俺は大丈夫だ」
「…」
沈黙が一瞬流れる
「その………アーサーさんは………」
「俺は"知ってる"」
「え？」
マシュー抜けた声が面会室に響いた
「だから知ってるんだ、"正体"を
だから…もう、無理に…関わらなくていい」
「アーサーさん…」
マシューは静かに下を向く
「アーサーさんがそうおっしゃるなら、
僕はもう、無理に関わりません…」
マシューは椅子から立ち上がり、アーサーに背を向けた
「"また"、会いにいきます」
………
解説休憩
PDF(コンピュータ内ファイルの一部の形式名)をずっとPFDって書いてあったの気づかなくてすいません
だいぶ前から見てくれた方々で途中のストーリー変更があったと思います
大目にみてください…
前回のが面白くないと判断した結果です
ここまでみてくださる方が多くなると思いませんでした…
感謝の意を込めて、ありがとうございます
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ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
