24.裏切 ページ25
裏路地を抜け人通りの少ない道をアーサーと私は歩く
数時間前
「Hello…Mr.本田…俺だ…アーサー・カークランド…そうだ…
アルフレッドを殴った張本人だ…」
「…」
私は黙ったまま、アーサーの言葉を聞いていた
「…行こう、A」
とてもじゃないが信じられなかった…
特に逃げる気もなくまっすぐ警察に向かうアーサーの背中がとても小さく見える…
…本当に…アルフレッドを殴ったの？
だって彼は…？
彼はアルフレッドが悪魔だと知っている？
私は少し手前を歩くアーサーをみる
「…アーサーさん、私は悪魔を見たことがあります」
アーサーは足を止めた
「…Aにとってそいつは どんな奴だ？」
翡翠色の瞳が、問いかける
「なんと…いうか
憎めない…奴です」
私はその目に答えるように口を開いた
「子供っぽくて…性格は…よくないですが…
自分が間違えたと思うとこを気づいて反省したり、
動けない私のために一生懸命働いてくれたり
…そんな、悪魔ですよ…彼は…」
アーサー私の話を聞き終わると少し俯く
「…そうか」
そしてまた、アーサーは前進した
「アルフレッドのこと…よろしく頼む…」
………
"有名ロックバンドアーサー実の弟に暴力、逮捕"
「アーサー！！本当のことを言ってくれ！！
君は…誰かに唆されたんだろ！！」
アルフレッドとAは刑務所の面会室にいた
向かいにいるアーサーは黙ったまま、アルフレッドを観ていた
昨日一緒に歩いていた人が今、牢屋の中にいる
…不思議で仕方ないかった
あの有名バンドのボーカルと思えないほど…
控え室で堂々としていたアーサーの姿は
死んだ魚のよう
今回のことはすぐにスタッフに知らされ
スケジュールも打ち切り…
おまけに悪いことにどこから情報が漏れたのか
パパラッチが刑務所の周りに数人待機していた
「くそっ！」
アルフレッドは面会室の机を叩き
椅子から立ち上がった
監視している菊も私もは特に口を出さず
その様子をただ観ていた
「アルフレッドさん…Aさん…退席のお時間です」
菊が口を開くとアルフレッドはそのまま立ち去ろうとする
「アルフレッド」
アーサーがこの日始めて口を開く
その言葉に反応し、アルフレッドは立ち止まる
「…すまない」
アルフレッドはしばらく立ち止まっていたが
そのまま、部屋を退室した
私もまた、アルフレッドの後をついていくようにその場を退室ようとした
その時
「…？」
私の真横に翡翠色の光が横切った気がした
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ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
