15.御守 ページ16
窓の外は夕暮れ、
私はずっと眠っていたせいもあっていくらか体力も戻る
お腹が空いたため、私はベットから降りると
適当にキッチンから昨日の残り物を取り出す
…アルフレッドは大丈夫だろうか
アルフレッドの翼が切り取られたのは
あのナイトクラブでの事件だ
犯人はアルフレッドが悪魔だと知ってる上で殴り気絶させ、
翼を切り取ったのであろう…
なぜ？
犯人は何故アルフレッドが悪魔だと知っていた？
それ以前に翼を切り取ったメリットは？
翼をもし使用するとしても一体何に？
そして一番怖いのは、
この事件の本当の真相が
翼が盗られたことの重要性を誰もが知らず、
知ってるのは犯人と私たちということ…
…私たちのことも把握してるのかもしれない
その場合は…
コンコン
扉からノックが、聞こえた
私はキッチンでの作業をやめ、そちらを振り向く
コンコンコン
…
私は扉に近寄り、声をかける
「…あっと、どちらさまですか？」
「あー、Aか？」
聞こえてきた声はアーサーさんの声だった
私は胸をなでおろし、扉を開ける
「Good afternoon.アーサーさん、どうかなされましたか？」
「あ…いや、Aが体調悪いとマシューに聞いてな、
お見舞い…というか…そんな感じで…これを…」
アーサーさんの手には紙袋が握られている
「わざわざ、私に？ありがとうございます」
私は紙袋を受け取る
「いや、大したことじゃない、紳士として当たり前のことだ…」
アーサーは少し頭を掻き、目線を晒す
「あー…その、アルフレッドとは、どうだ？」
「え？どうだと言いますと…」
「あ、いや、その…恋人としてうまくやってるかと…」
「ああ、そこら辺は気にしなくても大丈夫ですよ？」
「…そうか」
「アルフレッドは…そちらに顔を出したそうですが…迷惑かけませんでしたか？
私がいうのもなんですが…」
「…ああ」
アーサーは頭を掻くのをやめ、私の方に目を向ける
翡翠色の瞳がとても綺麗だ
「…頼みがある」
「？なんでしょう」
アーサーはポッケから何かを取り出す
「こいつを…」
取り出したのは小さい兵隊のキーホルダーだった
「…これは？」
「ロンドンのお土産だ、
前回の事件で俺のために命を張ってくれたからな、
そのお礼をしたかった
そいつはお守りみたいなもんだ、身近なものにつけてほしい」
「それが頼みですか？
ふふ、貰ってばかりで申し訳ないです
自室の鍵につけておきますね」
「ああ……大事にしてくれ…
………お守りだからな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
