13.精力 ページ14
「被害者であって怪我人のお前がなんでここにいるんだよ」
「Aの代わり」
「お前なぁ…」
アルフレッドは頭に包帯を巻き、ナイトクラブの会場にいた
昨日の役者、スタッフ数名、バンドメンバーと、
ロサンゼルス警官数名、
見た限りAが所属しているチームメンバーがいる模様
「まあ、いいんじゃない？アーサーくん」
「げ…イヴァン、いつの間に…」
「アルフレッドくんは前回、
君が射殺された事件で大活躍したって、菊くんからきいてるよ」
「…あのなぁ…」
「遊びじゃないのは十分承知なんだぞ」
「…」
その一言にアーサーは納得はいかない顔つきをしながら、
ため息をつき、
邪魔にだけにはなるなよ、と言いながらその場から立ち去って行った
「…ほんと、邪魔にだけはならないでね？」
「君よりかは上手くやる」
「それ、本気で言ってる？
Aちゃんから精力奪っといて」
「…だからこそなんだぞ」
「ふーん」
イヴァンはいつものように表情を乱さずにいた
「翼盗られる前に、戻ればよかったのにね…
……魔界にさ」
「…私の精力を盗った？アルフレッドが？」
「そう、それが君の身体が重い原因」
私は自室のベットの上で横たわり、マシューに話を聞いていた
「僕たち悪魔にとっての翼は、
身体を保つ一種の源でもあるんだ、
人間界にいるとき、僕たちは
周りの人の精力を少しずつ奪い、体力を保つ」
マシューはサンドイッチをひとつ、手に取る
「人間界でいう"食事"と同じみたいなもんだよね
でも、悪魔が人の食事で体力を保つことは、
魔界の食事と違ってかなりの量を食べないといけないから
効率が悪い
だから、代わりに人間界では精力を源に悪魔は生きてる
その精力を奪うやり方はいろいろあるんだけど、
大抵は近場にいる人の精力を自動的に少量ずつ吸い取る
人に障害を出さないためにね
僕たち悪魔が人間に干渉するようなことはあんま良くないから」
マシューはサンドイッチを一口食べる
「悪魔の翼っていうのはその精力を奪うために必要な
…導線って言えばいいかな？
その役目を果たす」
「…」
「わかりづらいから噛み砕いていうと
"翼がない悪魔は餓死しやすい"ってこと」
「じゃあ、翼のない彼は、
私の精力はどうやって奪ったんですか？」
マシューは食べかけのサンドイッチをバスケットに置き、
少し口を抑える
「…どうかされたんですか？」
「…いや、その…」
マシューは顔を少し赤らめる
「…兄弟はその…ちょっと特殊なんだよね」
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ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
