10.薄暗 ページ11
「…殴られた？」
「殴られて気絶するなんてアルフレッドくんらしくないね」
イヴァンが私の隣にくる
「俺もびっくりしてるんだぞ」
「何か盗難とかされてない？」
アルフレッドは自分のズボンのポケットを探る、
「あー…サイフ取られてる」
「じゃあ、窃盗と傷害罪だ、その犯人、うふふ」
イヴァンはスマホを取り出す、
どうやら上司に連絡を入れるようだ
「…あと、営業妨害罪かな
…脅迫犯とアルフレッドくん殴った人、一緒かもね」
私は目を見開く
そうだあの脅迫メール
『バンド活動中止しろ、
そうでなければ、血の海をみるであろう』
「…」
「あの脅迫メール、本物だったんだね」
私は青ざめる…この会場に…犯人がいる
しかも、ただの犯人じゃない…
だって、アルフレッドは殴られて倒れるような人ではない
そう、"人ではない"
悪魔を気絶させるような奴が…この会場に…
「A」
アルフレッドに名前を呼ばれ、私はそちらを振り向く
「大丈夫なんだぞ！」
彼はそう言って私に笑顔を見せた
あの事件後、キャスト、スタッフ、
私たちも含めアリバイ等を調査し、一時期解散となった
会場にとどまるのかと思ったが
キャスト、スタッフメンバーは全て身元が分かっており、
呼び出せることや、
騒ぎがそこまで大きくなかったことから、
会場にいたメンバーは解散することができた、
しかし、また、明日、一度皆にナイトクラブに集まってもらい、
改めて調査しつつ、
監視カメラ等も確認するとのこと
アルフレッドは病院で、検査している最中
解放されたのは良いが
…正直私は警戒心が解けずにいた…
このまま、会場の人たちを解散させて良かったのかと、
正直腑に落ちない…
結局、私やイヴァンは遅くまでナイトクラブに残り、
後から来た応援メンバーと共に必要なことは調査を終え、
夜遅くなる…
イヴァンさんに家まで送って行こうかということを
丁重に断り、アルフレッドが検査している病院へ向かおうとした
しかし、私はスマホに着信が入っていることに気づく
「…アルフレッド？」
その連絡先はアルフレッドのものだった、
私は再度掛け直した
「…もしもし？アルフレッド？」
『…』
かけた電話の先は無言であった
私は不安になり、もう一度、名前を呼ぶと
静かながら彼の息遣いが聞こえた
『…君の部屋にいるから』
その一言、アルフレッドが告げると、電話がプツリと切れた
…
駆け足で自分の住むアパートへ向かった
薄暗い街灯に照らされながら
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ほのか - すごく、面白いです！ 続きが楽しみです！ (2019年3月16日 8時) (
レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ルシファー(プロフ) - こちらの不備でフラグが立ったままになっていました、コメントしていただきありがとうございます (2018年10月3日 16時) (レス) id: af91d7f1d2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月3日 7時) (レス) id: cafe052365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルシファー | 作成日時：2018年10月3日 3時
