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「仲良いよね、防弾少年団って」
ミンハオに言われて、僕は全力で頷いた。
友達、兄弟、仲間。お互いが特別で、重要。かけがえのない唯一無二。メンバーとして当然の仲の良さだけど、どのグループにも負けない自信がある。
THE8、僕はハオって呼んでいる。友達の一人。SEVENTEENという凄く人気で勢いがあるグループの、中国人メンバー。異国からやってきたアイドル、だけじゃなくて、絵や服、性格的な価値観が似ていたから仲良くなった。
同い年としてジョングギぐるみでよく会っている数少ない人間。
「君たちの仲の良さにも負けないからね」
「……なんていうかな、そうじゃなくてさ」ハオは一度口を結んでから、サングラス越しに言う。「近くない？ パーソナルスペースってやつが」
近い？ 僕は首を傾げ、友達だから、と答えた。
ハオは納得いかなそうな顔で僕を見る。
「それだけじゃない、Aに対して凄く過保護だろ？ もういい大人の年齢なのに、連絡先の交換すらヒョン達に聞きに行ったし。ジョングギに聞いた時は許可貰いに行ったりしなかったよ。外国人メンバーって言っても、在住歴は長いし」
「僕がポンコツだから、変な人と関係を結んで後々面倒なことにならないようにするためだと思う」
「……あのさA、確かに人間関係の取捨選択は大事。でも、子どもでもないのに他人に管理してもらうほどのことじゃない。好きに交流するべきだと俺は思う」
俺は思う、って言い方がハオらしい。思想を強めに語ることがあるハオだからこそ、あくまで自分の意見だよと分かりやすく付け加えてくれる。
僕にはその言葉がうまく理解できなかったけど、小さな衝撃はあった。僕はヒョンやグギ達に頼ってばっかりで、人間関係を築くことすら任せてしまっていたのか、と。
注目されるようになった僕らの活動は急激に忙しくなって、求められる技術やビジュアルも高いものになった。
よりストイックな生活を送り始めたメンバーを見ていると、これ以上負担をかけるわけにはいかないと考えていたところでもある。
「……そうだね、少しずつ、離れないとね」
「離れることを推奨したいわけじゃないんだけど。まぁ、成長過程の一つの転機程度に考えてみてくれたら俺は嬉しい」
「ありがとう」
ハオはいつでも優しくて鋭い。僕には足りない、鋭利さ。それを人に当てない技術。
手ぶらで立っていることしか出来ない僕には必要すぎることだ。
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透子(プロフ) - 虞犯少年さん» えっ……ほ、本当ですか…！ちょっとここ最近の嫌なこと全部吹き飛ぶくらい嬉しいです。。いつまでも待ってます。はい！必ず送ります！！待ってます！！！ (2021年2月11日 21時) (
レス) id: c70bc84ad6 (このIDを非表示/違反報告)
虞犯少年(プロフ) - 透子さん» ありがとうございます。コメント頂けたことが嬉しいので、また更新していこうと思います。もしよろしければまた感想下さい。本当に嬉しいです。 (2021年2月11日 19時) (レス) id: 3f60c9b07f (このIDを非表示/違反報告)
透子(プロフ) - うわ…久々に素晴らしい作品に出会ってしまいました。もう更新されるご予定はないのでしょうか。とても楽しみです…… (2021年2月1日 21時) (レス) id: c70bc84ad6 (このIDを非表示/違反報告)
虞犯少年(プロフ) - 春さん» ありがとうございます。前のものよりストーリー性は薄いですが……気軽に楽しんでいただければと思います。 (2019年2月16日 17時) (レス) id: 3f60c9b07f (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - 更新お疲れ様でした。またありがとうございます！こちらの作品とても好きなので更新楽しみにしております！ (2019年2月16日 10時) (レス) id: b6f354ce6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虞犯少年 | 作成日時：2018年12月31日 1時
