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内太腿を指の腹で撫でる。黒スキニー越しの足が震えて、徐々に脚をすり合わせ、手が入る余地が無くなる。
文句の一言でも言いたいだろうにジミニヒョンの口付けは長いから、苦しそうにヒョンの胸元に手を置くだけで不満を漏らす。
怖がってないか、俺たちはAに構う時常に気をつけているから、ジミニヒョンは優しく頭を撫でる。
安心しきった幸福感の中で、脳が霞むような快楽が伴ったら、誰だって依存する。
それは本来恋愛の中で生まれる依存なんだけど。
Aはメンバーにそれを与えられる。
歪んでる。
「っ、は……んぁ、……」
ただの喘ぎ声。恥ずかしい顔晒して、内股気味に脚をもぞもぞとさせながら口内を蹂躙されている。
オーバーサイズのシャツの裾を取って中に手を滑り込ませて、傷だらけの薄い背中に触れる。古傷を摩るとAはいい加減耐えられなくなったのか、力を入れて俺たちの間から逃れて横に倒れこんだ。
「この、いじ、意地悪……たまには普通に抱きしめてください。最近すぐキスするんだから」
柔らかい素材の服が、横になったAの体躯を浮かび上がらせる。
男に抱かれたことあるくせに何も学習してない。
AのAらしい部分でもあるそういう純粋さが、酷く、腹立たしい。
何より、俺が知らないAをあのクソ餓鬼は知ってるんだと思うと忌々しさに虫の居所が悪くなる。
「キスで気持ちよくなっちゃうAの顔が見たくてついつい」
「キスだから、じゃなくて……ヒョンだからなだけで……」
「……Aってちゃんと、処理……いや！ 聞きたくない！」
「何なんだこのヒョンは……」割と言う奴である。
ジミニヒョンはAに聞く代わりに俺に視線を動かした。
そりゃ年がら年中側にいるけど、あいつがそういったことをしている場面は見たことがない。
寝るときはユンギヒョンかナムジュニヒョンのところにいることが多いけど、もしなんかされたなら俺は気づける自信がある。
性にはとことん疎い男だ。
一度何も知らない状態で恐怖だけ植えつけられるとこうなるらしい。
俺だったら幸せしか与えないのに。安心させて、少しだけ緊張させて、痛みも苦しみも一滴も与えないで、もう一回を望むくらい楽しませてやるのに。
Aを陵辱した奴は、Aの抱かれる顔を見たのかもしれないけど、Aが幸福に笑う顔は見たことがないのだろう。
ざまぁみやがれ。一生、過ちを後悔し続ければいい。
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透子(プロフ) - 虞犯少年さん» えっ……ほ、本当ですか…！ちょっとここ最近の嫌なこと全部吹き飛ぶくらい嬉しいです。。いつまでも待ってます。はい！必ず送ります！！待ってます！！！ (2021年2月11日 21時) (
レス) id: c70bc84ad6 (このIDを非表示/違反報告)
虞犯少年(プロフ) - 透子さん» ありがとうございます。コメント頂けたことが嬉しいので、また更新していこうと思います。もしよろしければまた感想下さい。本当に嬉しいです。 (2021年2月11日 19時) (レス) id: 3f60c9b07f (このIDを非表示/違反報告)
透子(プロフ) - うわ…久々に素晴らしい作品に出会ってしまいました。もう更新されるご予定はないのでしょうか。とても楽しみです…… (2021年2月1日 21時) (レス) id: c70bc84ad6 (このIDを非表示/違反報告)
虞犯少年(プロフ) - 春さん» ありがとうございます。前のものよりストーリー性は薄いですが……気軽に楽しんでいただければと思います。 (2019年2月16日 17時) (レス) id: 3f60c9b07f (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - 更新お疲れ様でした。またありがとうございます！こちらの作品とても好きなので更新楽しみにしております！ (2019年2月16日 10時) (レス) id: b6f354ce6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虞犯少年 | 作成日時：2018年12月31日 1時
